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中国の電話会社「あなたが電話をかけようとしている相手は破産者です。詐欺等にご注意ください」
https://news.yahoo.co.jp/articles/80e92b4f772d2b56741899c9e0c295f5ae277909
中国は、借金を返済できない市民に対し、社会サービスへの利用を遮断するという罰則を与えている。
いわゆる不良債務者はブラックリストに登録され、旅行や政府の仕事の制限に直面することになる。
このブラックリストは、望ましくない行動を罰する中国の「社会的信用」制度に似ている。
中国は国民が借金を返済することを望んでおり、借金を返済しない国民を罰することも厭わない。
つまり、この国の借金滞納者は、高速鉄道や飛行機などの国内の一部のサービスを利用することが制限されている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、政府の仕事を禁じられたり、高価な保険契約や休暇、さらには高級ホテルの宿泊さえも拒否されたりする人もいるという。
借金滞納者は、政府の滞納ブラックリストに登録される。非公式だがこれらの人々は「ラオライ(laolai)」と呼ばれている。「ラオライ」を大雑把に訳すと「不良債務者」という意味だ。WSJによると、リストに掲載されているのは約830万人で、2019年以降に50%近くも増加している。
債務者が直面しているのは形式的な制限だけではない。中国の一部の電話会社では、債務者に特別な着信音を割り当て、他の人に破産寸前の人物と話していることを警告することまでしている。
しかしながら、中国では自己破産手続きはほとんど行われていない。WSJによると、他の多くの国とは異なり、ほとんどの人が中国では自己破産によって借金を帳消しにすることは認められていないという。
その代わりに、中国政府は賠償金として債務者の収入を差し押さえ、生活費をカバーできるように少額の小遣いを残すなどの措置を取ることができる。
しかし、ある男性が新生児の養育費として、毎月の手当ての増額を求めたことから、その額は必ずしも十分とは言えないことが分かった。WSJによると、裁判所は手当を1万2000元(約25万円)への増額を認めるどころか、40%近くも減額したというのだ。