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U-23日本代表、パリ切符王手!細谷が劇的V弾 開催国カタールと120分激闘
大岩ジャパンがパリ五輪切符に王手をかけた。25日の準々決勝で、日本は延長戦の末、開催国カタールに勝ち、4強入り。完全アウェーの中、試合開始2分にMF山田楓喜(22=東京V)が先制ゴール。相手退場で数的有利となりながら一時逆転を許す苦しい展開も追いつき、延長前半11分に細谷真大(22=柏)の今大会初ゴールで強敵を振り切った。29日(日本時間30日)の準決勝で勝てば8大会連続の五輪出場が決まる。
カタール国旗が日本側の応援席にまで置かれ、ボールを持つと指笛が鳴り響く。完全アウェーを一変させたのが山田楓だ。開始から65秒、電光石火の先制弾を決めた。相手バックパスをさらうと黄金の左足を一閃(せん)。前半2分の得点は最終予選では歴代最速弾となった。
その後、一進一退の展開が続いた。同点の同41分には相手GKアブドラハがFW細谷に対するラフプレーにより一発レッドで退場。日本は数的優位に立った。後半4分には一時リードを許すが、慌てることなく同22分にはCKからDF木村のヘッド弾で再び追いついた。決してあきらめない姿勢を貫いた。
足が止まったカタールに対し、攻め続けたが得点を奪えず延長戦へ。前半にビッグチャンスが訪れた。延長前半11分、細谷が右サイドで途中出場の荒木のスルーパスに反応。ゴールキーパーの股を抜く、今大会初ゴールでついに勝ち越し点を奪った。さらに前がかりになったカタールに対し、後半7分、追加点を奪って逃げ切った。
1次リーグは開幕2連勝したが、第3戦の韓国戦に敗れ、2位通過となった。その翌日、MF藤田主将の呼びかけでチーム発足後初めて選手23人だけのミーティングが開かれ、思いの丈をぶつけ合った。ここまで無得点だったMF佐藤は苦しい胸の内を明かし「気持ちが楽になった」と言った。MF山本は「国を代表して戦っているから(ネットなどで)悪いことも言われる。だけどここはファミリー」と訴えた。チームが1つになった。
今大会最大の目標は五輪切符獲得。開催国を苦しい戦いの末に撃破した。大岩ジャパンが、パリ切符獲得へ、あと1勝に迫った。
《サッカー日本代表五輪成績》
1992年バルセロナ大会=予選敗退
1996年アトランタ大会=1次リーグ敗退
2000年シドニー大会=ベスト8
2004年アテネ大会=1次リーグ敗退
2008年北京大会=1次リーグ敗退
2012年ロンドン大会=4位
2016年リオデジャネイロ大会=1次リーグ敗退
2021年東京大会=4位(東京)
2024年パリ大会=?
https://news.yahoo.co.jp/articles/d03e97e2174fadc2afdb96f453dbff47ef43b0ec