あわせて読みたい
リメイク版『ウィザードリィ:狂王の試練場』2024年5月23日にCS版が配信決定、Steam版にも日本語を実装!
◆現行機種で蘇る伝説のDRPG
オリジナル版『ウィザードリィ:狂王の試練場』は1981年にSir-TechよりApple II向けに発売され、『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ(AD&D)』や教育用コンピューターネットワーク「PLATO」で稼働していたさまざまなオンライン迷宮探索RPGを元に制作されました。魔術師ワードナに奪われた魔除けの奪還を目指して、狂王トレボーの命で全10階層の地下迷宮を探索する冒険に当時のApple IIユーザーは夢中になり、その評判が日本にも届いて堀井雄二氏、鳥嶋和彦氏、坂口博信氏といった「JRPG」の生みの親たちも同作にのめり込んだことを明かしています。
『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』で日本にコンピューターRPGが根付いた1987年にはファミコンにも移植されました。ファミコン版は当時としては美麗なグラフィックと音楽、そして快適な操作性を実現し、さらに「ファミコン必勝本」での熱烈的なバックアップによってヒット作となりました。「ファミコン必勝本」ではベニー松山氏によるノベライズ作品も掲載され、ゲームの小説化の先駆としてこちらも有名です。
そして発売から42年を経た2023年、PC(Steam)でリメイク版が早期アクセスが開始されました。このリメイク版は「Apple II版をベースにしつつ、グラフィックや演出を現代にふさわしいものにする」ということがコンセプトで、配信当初は工事中の部分や一部不具合が目立ったものの、現在では複数のアップデートにより多種多様なオプション機能(FC版のマップを再現するオプションなど)が搭載され、不具合も修正されています。