いなば食品の闇…転職先は役員会に許可、理由不明の有給は不可、食事に禁止事項
さらに、いなば食品に注目が高まっているタイミングに呼応するかのように、現役の社員や元社員から流出したとみられる画像やリーク情報がSNS上で拡散されている。
その内容は、同社会長が私邸の掃除や買い物をさせるなど、私的な雑用を社員に押し付けているというもの。休日にも呼び出され、子供の面倒をみさせるなど、公私混同した命令が常態化し、拒否すると解雇や左遷されることもあると告発している。
さらには、有給休暇を取得する際には理由を明示させ、周囲に公表できない理由の有給休暇は欠勤とみなすといった労働基準法に違反するような規定が存在すると暴露されている。
極め付きとしては、同社の事業一切と協業する他社への転職を禁止し、違反すると同社での年収相当の罰金を科すとしている。それに合わせ、転職に際しては転職先を事前に申告し、役員会の許可を得なければ「退職証明は絶対に出さない」など、明らかに違法といえるような規定が明らかになっている。
これらの異様ともいえる社員規範は稲葉敦央社長が定めたもので、500ページを超えるルールブックになっているという。
このルールブックでは、「茶髪や金髪は直ちに解雇」「長髪は35歳まで」など、髪型や服装などの身なりなどにも細かく言及しているほか、「安い焼肉屋に行ってはならない」「カツ丼やハンバーガーは酸欠になり活動が低下する」などとして、社員の食生活にも制限をかけているという。