2024/4/16 07:00
インタビューに答える横山英幸・大阪市長=9日午後、大阪市北区(甘利慈撮影)
2025年大阪・関西万博の開幕が1年後に迫った。大阪市は万全な状態で開幕を迎えるため、会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(同市此花区)周辺の環境整備を進めている。工事中や開催期間中の交通渋滞を懸念する声もあるが、交通量のシミュレーション結果を共有し、問題点を整理しながら対策を講じる。
会場の最寄り駅となる大阪メトロ夢洲駅は、当初の予定から2カ月以上前倒しして来年1月末に開業することになった。スタッフの往来も増える開幕直前に地下鉄が開通することで利便性が高まり、準備に資すると考えている。
市内在住の4~17歳には夏休み中に何度でも入場できる「夏パス」を1枚ずつ無料で配布する。
子供たちには「未来」を感じてほしい。例えば、会場で導入される多言語対応の自動翻訳システム。ドラえもんのひみつ道具「ほんやくコンニャク」の世界はもう夢物語ではない。こうした技術のほか、各国のチャレンジ精神あふれる展示や料理などの体験を通じて、世界は広く、可能性は無限大であることが伝わればと願っている。
大阪府市と経済界が出展する地元館「大阪ヘルスケアパビリオン」には企業から多くの寄付をいただき感謝している。万博を盛り上げようという経済界の強い思いを感じる。一過性のイベントに終わらせず「大阪をもう一度、元気に」という皆さんの思いをつないでいきたい。
振り返ると、海外パビリオンの建設遅れや会場建設費の増額などが先行して報じられ、前向きな情報をなかなか発信できていなかった。世界最大級の木造建築物となる大屋根(リング)の8割が完成し、(略)