問題の場面は行員が動画で撮影し、SNSで拡散して衝撃が広がっている。
映像の中の女性は、イタウ銀行リオデジャネイロ支店の窓口で、車椅子に乗った高齢男性の頭を支え、手にペンを握らせようとしている様子だった。
警察によると、女性は3000米ドル(約46万円)相当の借入金を引き出そうとしていたとされる。借り入れは承認済みだったが、この男性の署名を必要としていた。
車椅子の男性に反応はなかった。腕はだらりと垂れ、女性が話しかける間も頭はのけぞったままだった。
おじさん、聞こえる? 署名が必要なの。署名しないとどうしようもない。私が代わりに署名はできない。あなたじゃないと。私ができることはやるから」
女性がそう話しかける様子を見ていた行員が、「この方はご気分がすぐれないようです」と声をかけた。