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なくならない給食での死亡事故、苦悩の学校…ウズラ卵の「代替」見つからず
今年2月には福岡県の小学校で給食時に事故が起きた。
学校給食では様々な食材が使用され、特に低学年では注意が必要だが、教員の指導や見守りには限界があり、学校現場は対応に苦慮している。(古郡天)
みやま市では同日、市立小1年の男児(7)が給食の食材を喉につまらせ、搬送先の病院で亡くなった。
男児の喉からは、献立のみそおでんに入っていた「ウズラの卵」が見つかったという。
事故の再発防止や原因究明に向け、市では4月17日から、外部の識者も交え、詳細な調査を始めた。
厚生労働省の統計によると、18~22年に食品を喉に詰まらせたことなどにより窒息して死亡した14歳以下は54人に上り、うち9歳以下が49人を占めた。
◼歯の生え替わる時期は注意
事故がなくならない背景には、学校給食での指導や見守りの難しさがある。
幼稚園や保育園などを対象とした内閣府のガイドライン(指針)では、「給食での使用を避ける食材」に、
プチトマトやウズラの卵、餅や白玉団子、イカなどを例示する。
指針では、食べ物をのみ込む仕組みなどイラスト入りで解説し、年齢に応じた食べ方や注意事項を詳しく記載している。一方、小学校では食材の危険性を示すリストなどはない。
子どもの事故防止に取り組むNPO法人「セーフキッズジャパン」理事長で小児科医の山中龍宏さんは「幼稚園や保育園の年長の子どもと小学1年の児童の体に大きな差はない。
特に低学年は歯の生え替わり時期を迎え、前の歯がない子どももおり、食べ物を吸い込みやすい」と指摘する。
続きは
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240420-OYT1T50091/#google_vignette
[読売新聞]
2024/04/20 15:00