◇全北(チョンブク)警察庁、詐欺疑惑の30代を拘束
コロナ禍拡散時期に「そこで食事をして腹をこわした」と言って合意金を要求し、自営業者を泣かせていた
別名「腸炎マン」が昨年出所後に活動を再開して再び刑務所送りになった。
全北警察庁刑事機動隊は17日、「詐欺・詐欺未遂などの容疑でA(39)を14日、拘束した」と明らかにした。
Aは昨年6月から先月まで10カ月間、韓国各地の飲食店・カフェ・惣菜店3000カ所に電話して
「食事後に胃もたれ・下痢に苦しめられた」といううそをついて事業主418人をだまして補償金名目で
10万ウォン~200万ウォン(約1万1000円~22万3000円)など計9000万ウォンを奪った容疑がもたれている。
警察によると、Aは昨年10月1日、江原道江陵市(カンウォンド・カンヌンシ)ある食堂に電話をかけて
「一行と食事したところ腸炎にかかった。補償してくれなければ『営業停止』に追い込む」と怖がらせた後、
口座に200万ウォンを送金させた。
ソウル・全北・京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)など全国から「腸炎マン」疑いの届出が入った。
◇釜山(プサン)モーテルで逮捕…「全部ギャンブルに使った」
これに対して警察はAの携帯電話の開通地域と通話位置、補償金引き出した地域が釜山一帯であることを確認した後、
成人ネットカフェ・コンビニ・宿泊業者などに聞き込みをして12日、モーテルでAを逮捕した。
Aは警察で「スマートフォンで『地域グルメ』を検索した後、不特定多数飲食店に電話し、犯行後、電話機の電源を消した」
と言って容疑を認めた。飲食店から送金させたお金のほとんどは成人ネットカフェで違法ギャンブルで使い果たしたことが分かった。
これに先立ち、Aは4年前、オンラインコミュニティを中心に公憤を買って「腸炎マン」と呼ばれていた。
ソウル城北(ソンブク)警察署は2022年1月、慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)でAを捕まえた。
Aは本人が利用した成人ネットカフェ事業主名義の通帳を借りて飲食店社長から補償金を受け取った後、
ネットカフェ利用料を差し引いて残りの金を受け取る形で現金を引き出していた。
Aは2021年4月から2022年1月まで13回にわたって飲食店に被害補償金名目で450万ウォンを奪った容疑で
起訴され、2022年5月1審で懲役1年実刑を宣告されていた。