【イラストでみる】巧みに性への興味を刺激しながら思春期の少女たちを手なずける「グルーミング」の手口
「ちゃんと俺の名前呼びながら好きっていいながら同じ動画撮って」
女児が、下腹部に指を伸ばす姿を自ら撮影した映像。LINE(ライン)を通じてこの動画を受け取った男は、さらにこんな甘言を用いて、繰り返し性的な動画を送信するよう女児に要求していた。
男は県警生田署に2月6日、わいせつ目的面会要求や映像送信要求などの疑いで再逮捕され、同署によると、容疑を認めている。
■昨年7月に新設「性的グルーミング罪」
両罪は、性的な目的で16歳未満の子を手なずける「性的グルーミング罪」として昨年7月に改正刑法で新設された。少年課によると、同罪を適用した兵庫県内の逮捕者は初めてという。
再逮捕容疑は昨年8月、当時小学5年の女児(11)に、16歳未満と知りながらSNSを通じ面会を要求。同9月、この女児にわいせつな画像を送信するよう要求し、女児に撮影させた画像と動画を送らせたとしている。
起訴状などによると、男が女児のSNSをフォローし、昨年8月ごろに知り合ったとみられ、ラインを通じてやり取り。性的な話題で盛り上がり、「会いたいな」「いつか会えるなら会おう」などと複数回にわたって、2人で会うことを要求していたという。
さらに女児がやんわりと面会を拒むと、女児に対し、男の下半身を写した動画を送信。年端もいかない女児に自身の下半身を撮影した動画と画像を送らせた上で、「ちゃんと俺の名前呼びながら好きっていいながら同じ動画撮って」「今撮ってよ、俺のために」「それができるまで仲直りじゃないからねー」などと要求を繰り返していた。
■驚く捜査員「おとなしそうな子ばかり」