米ニューヨークタイムズ紙は13日(日本時間14日)、水原一平容疑者(39)が、先月20日の韓国・ソウルでのパドレス戦後のクラブハウスでドジャース大谷翔平投手(29)らにギャンブル依存症であり大谷に借金を肩代わりしてもらっていると告白し、その後大谷サイドが巨額窃盗の被害に遭ったと発表するまでの舞台裏を報じた。
同紙によると、大谷はホテルに到着後、詳細を確認するため、宿泊していたホテルの地下の会議室に水原容疑者を呼び出し、一対一となった。
そこで同容疑者はブックメーカーに巨額の借金を負い、それを返済するために金を盗んでいたと白状。ESPNの当初のインタビューで話していた“借金肩代わりストーリー”に乗るよう頼んだ。
大谷はこれを拒否し、バレロ代理人を、その会議室に呼んだ。同代理人はロサンゼルスの弁護士ら方々に電話をし、信頼できる新たな通訳とも連絡。
水原容疑者の妻もこの会議に参加したという。その後間もなく巨額の窃盗被害を受けたという声明の発表に至ったと同紙は伝えた。
声明発表後、大谷は記者会見を行い、あらためて被害者であると自ら説明した。それでも違法賭博との関連を疑う報道は根強かったが、米検察当局が今月11日(日本時間12日)に水原容疑者を銀行詐欺の疑いで訴追したと発表。大谷は被害者で、いかなる不正行為にも関与していないと結論づけた。