ある日のこと、ナタリーさんはかなりの量のお酒を飲んで盛り上がり、一緒にいた友人に自宅でタトゥーを入れてもらうことになった。そして友人に「こんなふうにして!」とデザインを見せ、施術を受けているうちに深い眠りに落ちてしまった。
ところが翌朝、目覚めたナタリーさんは左腕に刻み込まれたタトゥーを見て、大きな衝撃を受けた。
「それは私が思い描いていたものとは全く違っていたの。タトゥーを入れてもらっていた時は酔っぱらっていたから気付かなかったけど、その後、一気に現実に引き戻されたわ」と当時のことを振り返るナタリーさん。
思い描いていたのは“ハートを射抜く矢”だったが、左腕のタトゥーは矢の部分が異様に太くなり、“毛が生えた男性器”のように見えたのだ。
他にも、ナタリーさんの手には異様な形の小さなハートが、手首にはなぜか、文章を繋ぐ役割をするセミコロン「;」に似たタトゥーが彫られていた。またふくらはぎの内側にはツタの葉がハート型で、中にアルファベットの
「R」と「S」が描かれた奇妙なタトゥーが入っており、それはプロの施術とは明らかに異なる雑な仕上がりだった。タトゥーを見た家族からは「全くの愚行。今すぐタトゥーを除去するように」と激怒され、
友人にも、そして自分に対しても腸が煮え返るような思いでいっぱいになった。