韓国最高裁は昨年10月、無罪の趣旨で高裁に審理を差し戻していた。
ソウル高裁は最高裁に続き、問題となった記述はいずれも「学問的主張、意見の表明」にとどまり、虚偽事実の記載にはあたらないとの判断を改めて示した。
朴氏は2013年8月に出版した「帝国の慰安婦」に関し、慰安婦が「売春婦」にあたり「日本軍と同志的関係にあった」とする虚偽の記述で慰安婦の名誉を傷つけたとして、15年12月に在宅起訴された。1審無罪、2審逆転有罪となった後、上告審は公判が長期化し約6年を費やした。
朴氏は高裁での無罪判決後、フェイスブックに「(14年6月の告訴からこの日まで)2カ月少ないが10年かかりました」と投稿、喜びを示した。