警視庁日野署は3月31日、東京都日野市に住む大工の小沼道春容疑者(43)を不同意わいせつ致傷の疑いで逮捕した。逮捕2日前の29日夜、容疑者はマンションのエントランスで、同マンションに住む50代女性を押し倒し、顔面を殴打する暴行を加えたあと、下半身を触るなどのわいせつな行為をしたというもの。被害女性は全治不詳の傷害を負った。
性的欲求を満たすために、1人でいる女性を探していた
「容疑者はマンションの数百メートル手前から、面識のない女性が帰宅するあとをつけていたようです。日野市では前日の夜にも10代女性が男から胸を触られる事件が発生していて、小沼容疑者はこの件にもかかわったとほのめかしており、警察は余罪を追求している」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対して、小沼容疑者は、
「女性を襲いたいと思った。性的欲求を満たすために、1人でいる女性を探していた」
などと自供し、容疑を率直に認めていているという。
なんとも身勝手極まりない小沼容疑者とは一体どんな人物なのか。自宅マンションはワンルームで家賃は月5万円ほど。冒頭の住民によると、容疑者はおよそ半年前に引っ越してきて、単身で暮らしていたという。
「家族なのか職場の人なのかは不明ですが、2、3人の人が引っ越しの手伝いに来ていましたね」(同・近隣住民、以下同)
容疑者の年齢については、
「頭髪が薄かったのか、丸刈りしていて年齢不祥だったけど、まさか40代とは……もっと年上だと思っていた。おおかた作業服を着ていて、建設会社で働いているような感じでした」
顔を合わせると、軽く挨拶をかわす間柄で、
「こちらから挨拶すると返してくれるが、容疑者から挨拶することはなく、おとなしい感じの人でした。家族のことも含めて、何かワケアリのような感じもした。それで、夜も帰ってこなかったり、いない時期もあったりしたので、夜勤か、あるいは出稼ぎで東北あたりからきている人かもしれないと思っていたんです」
夜中に怒鳴り声をあげていた
だが、別の住民は、容疑者の奇行に気づいていたという。
「ときどき夜中に“チクショー!”とか“このヤロー!”とか怒鳴り声をあげていた。独りで酒でも飲んでいたのか……」(別の住民、以下同)
さらには、こんな不審な話も。
「あるとき新聞配達の女性が“エレベーターに乗ったら、小沼さんがいきなり乗り込んできて、気持ちが悪かった”と怖がっていたことがある」
実は小沼容疑者には前科があった。
「4年前に強制わいせつ致傷の事件を起こしたそうです。刑罰は懲役3年以上から無期までで、特別の事情がない限り、執行猶予はつきません。したがって、小沼容疑者は3年ほど刑務所に入っていて、出てきたばかりだった可能性が高いですね」(前出・社会部記者)
女性の人権を踏みにじる犯罪は、どんな理由があろうと許されない。