※4/13(土) 9:01配信
MBSニュース凄惨な暴行と常軌を逸した強要行為の末に、同居女性を死亡させた22歳の男。4月16日に2審判決が大阪高裁で言い渡される。事件や裁判、そして記者との面会での“反省なき”言動などを振り返る。
女性の全身を殴る蹴る 腹部踏みつけるなど凄惨な暴行… エアガンも
1審判決によると、山中元稀被告(22)は去年5月、大阪府泉佐野市の自宅で、同居していた女性(当時18)に対し、▽全身を多数回殴る蹴る ▽腹部を踏みつける ▽エアガンでプラスチック弾を発射するなどの暴行を加え、出血性ショックで死亡させた。
「一生かけて拷問していこか」「口放り込めや!」戦慄の強要行為を自ら動画撮影
さらに山中被告は「全部なめまわせ」「髪の毛食えや」「はよ飲めや」「口放り込めや」などと被害女性を脅し、床に広がった血をすすらせたり、被告が引きちぎった髪の毛で血を拭き取らせ、その束を口に含ませたりするという、異常な強要行為に及んだ。
《裁判で公開された音声》
(被告)「全部なめまわせ」「髪の毛食えや」「おいしい?」「はよしいや」
(女性)「これだけは…無理」
(被告)「それで許したるって言ってんねんで、俺」
(被告)「20、19、18、17、16、15…」
(女性)「待って…」
(被告)「待たへんから!」「はよ飲めや、許したるって言うてんねん!」「飲み込んだらええだけやん」「一生かけて拷問していこか」「口放り込めや!」
山中被告はこの様子を携帯電話で動画撮影。その後に動画を削除したが、捜査当局が復元に成功した。
「自分の怒りをどのような形で伝えるかで、いっぱいいっぱい」
1審で山中被告側は起訴内容を認めたうえで、自ら暴行を警察に申告したので自首が成立すると主張した。
《大阪18歳タトゥー女性“殴打殺人”》「ちっちゃな頃から悪ガキで」婦女暴行、放火、鉄パイプ恐喝、いじめ、突き落とし…ホスト顔ヤンキー容疑者(22)の“死に至るワルの履歴書”「元稀は建築関係の仕事をする父と専業主婦の母、兄、妹の一家で育ちました。幼少期はあまり目立つこともなかったのですが、10歳の頃から素行の悪さが際立ち始めて、近所では要注意人物として名前が出回り始めたんです。
地元はヤンキーと呼ばれる人種が多い町ではあるものの、元稀はそのなかでも特に凶暴で有名でした。
立場が弱そうな子に対していじめを繰り返して、それを咎められても『やっていない』と息をするように嘘をつくような子。小学5年生の時には同級生を階段から突き落として、その子は1年間治療を続ける身体になってしまった。
それからというもの、元稀には人が寄り付かなくなり、私自身も自分の子どもには元稀やその兄妹とは関わるなと教えて育ててきました」(近隣住民)
中学校に入ってから生来の“凶暴性”に拍車がかかったようだ。前出とは別の近隣住民が続ける。
「中学2年生の頃からかなり酷くなりだした。陰湿ないじめから暴力を加えるようになり、カツアゲもするようになった。
見ず知らずの小学生を呼び止めて『お金を出せ』と凄み、お金を持っていないと話す子に鉄パイプを示して『もし持っていたらボコボコにするぞ』と脅迫したそうです。
外出ができなくなるほど精神的被害を被った子もいましたよ」
その後も警察沙汰になる行為は続き、度々反省文を書かされていたという山中容疑者。
「しかし、“要注意人物”になった元稀の悪い噂は当時、毎日のように耳に入っていました。
反省文の効果もなく、その後も暴行、恐喝を続けて、更に放火までしたという噂も出回りました。中学を卒業する頃には婦女暴行で少年院入りしたのに、高校に進学したと聞いて驚きが隠せなかった記憶があります。
それからは、親世代で元稀の話をすることはタブーとなりました」(同前)