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【東京五輪】 ベラルーシ女子陸上選手、帰国拒否 羽田空港へ連れられ
東京オリンピックに出場した東欧ベラルーシの女子陸上選手が1日、代表チームの運営について公に不満を表明した後、コーチ陣に東京の羽田空港に連れられたものの、「ベラルーシには帰らない」と主張している。
クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手は、2日の女子200メートル走に出場する予定だった。
しかし、ツィマノウスカヤ選手はロイター通信に対して、代表チームのコーチたちが1日に自分の部屋にやってきて、荷造りをするよう指示し、空港に連れてきたのだと話した。
「私はベラルーシには帰らない」と、ツィマノウスカヤ選手はロイター通信に話した。
ツィマノウスカヤ選手はまた、、国際オリンピック委員会(IOC)の介入を要求。メッセージアプリ「テレグラム」に投稿した動画で、「彼らは私の許可なく私を日本から連れ出そうとしている。この件についてIOCにかかわってもらいたい」と述べた。これに対しIOCは、同選手についての報道を見たと短い声明を発表し、ベラルーシのオリンピック委員会に確認を取っていることを明らかにした。
■「いかにずさんか」
ツィマノウスカヤ選手はこれに先立ち、インスタグラムに動画を投稿。一部の選手に出場資格がないことが分かり、5日に予定される400メートルリレーに出場するよう急きょ指示されたのだと話していた。
ツィマノウスカヤ選手はロイター通信に、「チームのコーチたちがいかにずさんかインスタグラムで話した」せいで、チームから外されたのだと話した。
一方、ベラルーシ・オリンピック・チームは後に、選手をチームから外したのは「感情や精神の状態」が理由だと発表。200メートル走と400メートルリレーには出場しないと説明していた。
選手は1日夜現在、羽田空港にいる。現場には日本の警官たちもいる。
ベラルーシ人記者のタデウシュ・ギチャン氏はツイッターで、ツィマノウスカヤ選手がオーストリアに亡命したいと話していると書いた。東京のオーストリア大使館に連絡をとりたいと希望しているという。
ギチャン記者は「ベラルーシ代表チームの管理体制を彼女が7月30日に批判すると、独裁政権側のメディアは『お前は国の恥だ』という中傷キャンペーンを開始した。今となってはベラルーシに帰国するのが怖いと(ツィマノウスカヤ選手は)話しているが、チーム関係者が無理やり彼女を東京の空港へ連れて行った」とツイートした。
記者は、「大事なのは、ツィマノウスカヤ選手が独裁政権の批判を特にしていないという点だ。単に、ベラルーシチーム関係者が書類手続きを誤って、何の訓練もしていない競技に彼女を登録してしまったと不満を口にしただけだ。それなのに独裁体制の国営メディアは彼女を国家の敵に仕立てあげた」と書いている。
https://twitter.com/TadeuszGiczan/status/1421790699918446595
(英語記事 Belarus Olympics: Krystsina Tsimanouskaya refusing to fly home)
8/1(日) 23:31配信 BBC News
https://news.yahoo.co.jp/articles/a43037c19b9fd1043737337fe6c501520e288f22