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【韓国メディア】東京五輪で光った韓国選手らのマナー=韓国ネットで称賛相次ぐ「これこそスポーツ」「真の金メダリストだ」
2021年7月30日、韓国・ヘラルド経済は「ゲームの品格を見せてくれた美しい敗者たち」と題する記事を掲載した。
記事は「五輪で選手の真価が問われるのは、勝った時より負けた時だ」とし、「勝者を認めることと、敗者を激励することは五輪精神に合致するものだが、今回の東京五輪では特に韓国人選手のそういう姿が多く目撃されている」と伝えている。
その代表例として挙げているのが、29日に行われた柔道男子100キロ級決勝で日本のウルフ・アロンと対戦し、延長戦の末に敗れたチョ・グハム。チョは決勝までの試合でも死闘が続いていたため、試合終了後は疲れ果てた様子でしばらく畳から起き上がれなかった。ところがそんな状況でも、畳から降りる際にはアロンの手を取って高く掲げ、勝利を称えた。ロッカールームに向かう途中にもアロンと抱き合い、アロンの勝利を認めていることを全身で表現してみせたという。さらにその後のインタビューでも「10年の代表生活の中で一番強い相手だった。(敗北を)認める」「何度かチャンスがあったが生かせなかった。アロンが攻撃をうまく防いだ」と話したという。
韓国テコンドーの看板選手で、東京五輪後の引退を宣言したイ・デフンも、25日に行われた男子68キロ級3位決定戦で中国の趙帥(ジャオ・シュアイ)に敗れメダルを逃したが、試合後には趙の背中を軽く叩き、趙に向かって親指を立て笑顔を見せたという。
また、テコンドー女子67キロ級決勝戦でセルビアのミリツァ・マンディッチに敗れ銀メダルを獲得したイ・ダビンも「美しい一場面」を見せた。発祥国の韓国が五輪で初の「金メダルゼロ」が決まった瞬間でもあったが、ヘッドギアをはずし頭を下げるマンディッチに向かって親指を立て、勝利を祝福。これを受け、マンディッチは笑顔でイと握手を交わしたという。
一方で記事は「残念な例」も紹介している。イ・ダビンとの準決勝で敗れた英国のビアンカ・ウォークデンは試合後に「勝利を盗まれた」と発言したという。ウォークデンはこの試合で、終了直前に蹴り技を決められ逆転負けを喫した。
これを見た韓国のネットユーザーからは「涙が出るほどかっこいい」「これこそがスポーツだ」「彼らが真の金メダリスト」「金メダルを逃したのに、相手を『最強の選手』と認められるのは本当に素晴らしい」「戦った選手同士が抱き合い、健闘を称え合う姿は本当に美しい」など、韓国選手を称賛する声が続出している。(翻訳・編集/堂本)
RecordChina
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