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ロッテ・佐々木朗希、ドジャース入り確実報道で再燃する「球団、ファンに恩返しを」の声 かつては巨人・松井が決死のメジャー挑戦
「佐々木は昨年オフ、契約更改の席でメジャー行きを訴え、交渉は難航。希望は叶わず、キャンプイン直前で何とか契約はまとまりましたが、選手会を脱退していたことも明らかになり、オフにプレー以外の多くの話題で騒がせました。
今回の米紙の報道は、本人が預かり知らない所で出た話ですが、佐々木のメジャー挑戦の意志は明確で、メジャーのスカウトも熱心にチェックしているのは事実。31日の今季初登板の試合にも8球団のスカウトが視察に訪れ、佐々木は5回7Kで1失点、最速159kmと、しっかり実力をアピールしました」(スポーツ担当記者)
米紙が報じたのはあくまでも憶測。そのような憶測が上がるだけでも名誉なことだが、日本の野球ファンにしてみれば、“日本の至宝とも今季限りでサヨナラ”と言わんばかりの記事が出れば、面白いはずがない。佐々木の実力はすでに誰もが認めるところだが、ネットを見ると、佐々木のメジャー移籍の可能性を歓迎する声が上がる一方、
「ポスティングしたいのであれば、ロッテを優勝に導く活躍期待してます」
「今シーズンの成績然り、どれだけ今のチームに貢献できるかにもよると思う」
「メジャーに行くなら大谷や山本の様に日本の所属ロッテ球団、ファンには恩返しをするような活躍をして欲しいね」
と、“滅私奉公”を求めるコメントも少なくない。それらは総じて「移籍するのは、1年間しっかり実績を残してから」というもの。佐々木のメジャー挑戦が報じられるたびに出てくる意見だ。
「裏切り者」発言の衝撃
Jリーグでは、海外移籍する選手を温かく送り出すシーンが当たり前だ。翻ってプロ野球では、メジャー移籍がしばしば物議を醸し、温かく送り出される選手がいる一方で、“行きたければ行けば”といったトーンで冷たく送り出されるケースもある。半世紀近くプロ野球を見続けてきたベテランスポーツライターは、こう語る。
「メジャー移籍する選手に対して日本の野球ファンが反発心を覚えるのは、そこに“日本を捨てる”という気持ちを感じてしまうからでしょう。それが最もよく現れたのは、2002年に松井秀喜がメジャー移籍会見で語った『裏切り者』という発言です。
松井はその年、0.334、50本塁打、104打点という見事な成績でチームを日本一に導き、オフにヤンキースへの移籍を決めましたが、会見で『今は何を言っても裏切り者と言われるかもしれないが…』と語ると、巨人の球団代表も『メジャー・リーグに流出させたことを深くお詫びします』と述べ、会場はまるでお通夜のような雰囲気に。当時は松井のような実績を残した選手でも、野球ファンの心情を考えるとメジャー移籍を堂々と宣言する状況ではなかった。
この頃から、“メジャー移籍するには、一定の成績を残してから”という認識が広がっていったように思います」(スポーツライター)
その後、実績を残した選手が、メジャー球団から球団に譲渡金がはいるポスティングシステムを使って球団に移籍を認めさせるのが大きな流れになってきた。球団が認めることでファンからも応援ムードが高まるというのも近年の傾向だ。
佐々木は前述の通り、一昨年にプロ野球28年ぶりの完全試合を達成し、WBCでもその実力を発揮。しかし、“ガラスのエース”という批判は絶えない。
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https://www.news-postseven.com/archives/20240403_1953257.html?DETAIL