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ドジャース・大谷翔平もがいて待望1号「メンタルを言い訳にしたくはない。そこも技術」仲間の支えで重圧克服
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日刊スポーツ
第4打席で今季初本塁打を放ち、小さくガッツポーズするドジャース大谷翔平(AP)
<ドジャース5-4ジャイアンツ>◇3日(日本時間4日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、移籍後初アーチとなる待望の1発を放った。ジャイアンツ戦に「2番DH」で出場し、7回2死で左腕Ta・ロジャーズから右中間へソロ本塁打。開幕から40打席ノーアーチと苦しみ、ロバーツ監督や同僚に支えられながら、記念すべき1号をマークした。日本人単独トップとなる25球団目からの1発で、チームの4連勝に貢献。同地区のライバル相手に3連戦で全勝する「スイープ」に導いた。
【動画】大谷翔平、待望の今季1号! 打球を見て小さくガッツポーズ
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記念すべき1発で4連勝を飾った試合後、大谷は穏やかな表情で素直な言葉を並べた。「かなり長い間、打ってないなっていう感覚だった。まず1本出て安心してるのが率直なところ」。ドジャース1号は青色に染まった右中間スタンドへ飛び込んだ。捕球した女性ファンに記念球を譲ってもらい「ファンの人と話して、いただけるっていうことだったので。僕にとってはすごく特別なボールなので、本当にありがたい」。新天地での節目。やはり、思い入れがある。感謝を込め、喜びをかみしめた。
10年7億ドル(約1050億円)の歴史的契約を結び、注目を一身に浴びた。開幕から続いたノーアーチに「早く打ちたいなっていう気持ちで、どんどんいいアットバット(打席)からかけ離れていく状態だった」と、意欲が裏目に出た。計り知れない期待と責任を背負ってきた大谷も、1人の人間。環境が激変し、時に心は揺れ動く。「メンタルを言い訳にはしたくはない。そこも技術だと思ってますし、そこを含めてここまで結果が出ていない」と、少なからず重圧や苦しみがあったことを明かした。
日々もがき、この日も打席間にダッグアウト裏やベンチ内で構えの修正を重ねた。打撃コーチやアイアトン臨時通訳らと映像の確認を繰り返した。野球界トップの地位を確立しても、周囲の助けは欠かせない。「いろいろ、これやってみたら、あれやってみたら、ここはこうなって、どうなってるっていうのを、調整法も含めて話しながらサポートはしてくれているので。結果につなげられるかどうかが、コミュニケーションの1つとしても大事」。自力と仲間の支えが、ようやくかみあった。
試合前に、救われる言葉もあった。「監督とも今日話して『自分らしくいればそれだけでいい』っていう風に言ってもらえたので、気持ちが楽になりました」。指揮官の厚い信頼に背中を押された。チケット完売、満員5万2746人の大歓声にも後押しされた。「毎日毎日、これだけ多くのファンに入ってもらって、すごくやりがいというか、エナジー(活力)をもらえる。それをまず自分の力に変えて、今後も頑張りたい」。助け合いから生まれたドジャース大谷翔平の第1号。本拠地7連戦の締めを、鮮やかに飾った。
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