事故があったのは3月31日午前3時ごろ。同市内の集合住宅の20階の部屋で60代の祖母と11歳の孫が寝ていたところ、吹き込んだ強風によりマットレスごと外に投げ出され、2人共転落死した。また、同じ集合住宅の11階で寝ていた60代女性も強風により窓の外に投げ出されて転落死した。現場では窓が枠ごと吹き飛ばされていたという。
当時、現地は荒天で暴風雨が吹き荒れていたといい、同集合住宅の高層階では多くの部屋の窓ガラスが割れたほか、木がなぎ倒されて駐車してあった多くの車にも被害が出た。住宅管理会社の担当者は「今回の事故は天災だ」と述べている。
ネットユーザーからは「こんなに恐ろしいことが起きるのか。こんなの見たことないぞ」「うわっ。自分の部屋ですら安全じゃないなんて」「窓に近づいたからじゃないか?」「窓の品質に問題があったのではないか。広東省ではすごい台風でもさすがに人が投げ出されたなんてニュースは聞いたことがない」「この集合住宅だけで事故があったのなら、やはり建物の問題だと思う」といった声が上がった。
専門家は「風が強い日は屋内にとどまり危険を回避してほしい。屋外で竜巻に遭遇した場合は進路を見極めて速やかに離れ、屋内にいる場合はドアや窓から離れて比較的頑丈と思われる場所で頭を抱えてしゃがんでほしい。最も安全なのは地下だ」と呼び掛けている。(翻訳・編集/北田)