松本側が記事内で性行為の強要を受けたと訴えた女性2人の氏名や写真などの特定を求めたことに対し、文春側は「回答しない」と拒否した。
文春側の代理人、喜田村陽一弁護士は閉廷後に会見。「原告がひどいのはAさん、Bさんの氏名、(芸能活動している場合は)芸名、住所、生年月日、携帯電話番号、LINEアカウントを明らかにしろと言った。容貌、容姿の分かる写真を出せと。それがないとAさん、Bさんが誰だか分からないと言ってきた。まるで警察みたいだ」と松本側の対応に対して怒りをあらわにした。
続けて「やったことがないならAさん、Bさんが誰であろうと関係ないはずだし、1回しかないのなら2人が誰か分かるはず。同じようなことをたくさんやってたので誰か特定できないと原告が主張するなら分かるけど」と反論した。
Aさん、Bさんを特定させない理由について「2人には『虚言だ』とか、『金目当てだ』という嫌がらせが今でもあるのに、身元が分かると、さらなる被害が起こる」とし、「40数年弁護士をやっているが、こんなことで認否できないと言った原告は今までいなかった」と語気を強めた。
今後、名前や顔を明かさず証人として出廷する可能性についても「ないです」と否定。裁判の勝算については「そう思っています」と被害を主張する女性を証人として出廷させなくても勝訴できる自信を見せた。