ファイブ・アイズが効力発揮、米英が突き止めた「中国が英国の個人を対象に大々的なサイバー攻撃」

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ファイブ・アイズが効力発揮、米英が突き止めた「中国が英国の個人を対象に大々的なサイバー攻撃」

1: ごまカンパチ ★ 2024/03/30(土) 10:40:10.07 ID:zrP1hORh9
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c4de98d26f3ece56b19feb85b0bb07d8acfb849
■ 「ファイブ・アイズ」の英米共同作戦
 [ロンドン発]英米両政府は3月25日、中国が政治家、ジャーナリスト、学者、何百万人もの有権者の個人情報を標的に
大規模な世界的サイバー攻撃を仕掛けていると制裁を発動した。
アングロサクソン系電子スパイ同盟「ファイブ・アイズ」の主軸である英米の共同作戦だ。

オリバー・ダウデン英副首相の発表によると、英政府通信本部(GCHQ)内の国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は、
英国選挙管理委員会のシステムが2021~22年に中国の国家関連組織によって攻撃された可能性が高いことを突き止めた。

また、中国国家関連の高度標的型脅威グループ31(APT31)が21年に英議会議員に対し偵察活動を行ったことがほぼ確実だという。
標的となった人物の大半は中国の悪質な活動を指摘する著名な人物だったが、アカウントの侵害に成功したケースはなかった。

英外務省は駐英中国大使を召喚し、APT31のメンバーであるフロント企業と個人2人に制裁を科した。
首相時代「英米黄金時代」を唱えたデービッド・キャメロン英外相は
「中国国家関連の組織や個人が英国の民主的な制度や政治プロセスを標的にしたことは容認できない」と指弾した。

■ 「民主主義を妨害しようとする試みは不成功」
「英国の民主主義を妨害しようとする試みは成功しなかったが、私たちは直面する脅威への警戒と回復力を維持する。
中国の王毅外相に直接この問題を提起した。価値観と民主主義を支える自由を脅かそうとする者たちから私たちを守る」(キャメロン外相)

英国の制裁を受けたのは、中国国家安全部のために国家支援組織の一部として活動しているフロント企業の科学技術有限会社と
英国やその他の国の政府高官、政府機関、議員を標的としたサイバー活動を行っていた個人2人。

英国選挙管理委員会のシステムは21年後半から22年10月にかけ、中国国家関連のサイバー部隊によって攻撃された。
幸いなことに悪質なサイバー攻撃は選挙プロセスや個人の権利、民主的プロセスへのアクセス、選挙人登録にも影響を与えなかった。

APT31は21年、マイクロソフトのサーバーが世界的にハッキングされたことを受け、英国が中国国家安全部とのつながりを公に指摘した数多くの国家関連組織の1つ。
今年初め、NCSCとパートナーは国家支援のサイバー攻撃者が重要インフラネットワークに潜伏していることを警告している。

■ 1万通を超える悪意あるメール
米司法省も同日、中国の批判者、米国企業・政治家を標的にしたコンピューター侵入の罪で中国在住の国家関連ハッカー7人を起訴した。
7人はAPT31ハッキング・グループの一員として中国国家安全部による弾圧、経済スパイ、対外諜報の目的を支援するために活動していた。

メリック・ガーランド米司法長官は
「米国とその同盟国の国家安全保障を脅かすことを目的とした悪質なサイバー作戦を開始するなど、中国当局が批判者を標的にし、
威嚇するためにどのような手段も厭わないことをこの事件は思い起こさせる」と指摘した。
「1万通を超える悪意あるメールが複数の大陸にまたがる数千人の被害者に影響を与えた。
中国国家の支援を受けた大規模な世界的ハッキング作戦は中国政権に対する批判者を弾圧し、政府機関を危険にさらし、
企業秘密を盗むためにジャーナリスト、政治関係者、企業を標的にした」(ガーランド氏)

英米の共同作戦は、今年、世界人口の半分以上、40億人超を擁する英米など76カ国で選挙が行われるため、
権威主義国家の中国やロシアによるサイバーセキュリティーの脅威と両国が悪意ある影響力を行使する危険性について警戒を呼びかける狙いがある。


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