そんななか、3月18日、Xに「@tsukiji14」さんのあげたポストが、話題になっている。@tsukiji14さんは、アーチ状にデザインされた公園のベンチの写真とともに、
《このあいだ新宿区の公園行ったらベンチこれだった。新種の意地悪ベンチ。こんなのよく考えたな?笑 完全に嫌がらせの頓知比べみたいになってる。年寄りとか頭からひっくり返るんじゃないかなー、これ》
と投稿。このポストには多くの共感が寄せられ、277万回以上のインプレッションを記録。コメント欄には、
横になって寝させねえという意思ばかりが突出している「排除デザイン」ですね。行政の仕事ってこうやって排除することじゃなくて、そんなところで横になって寝なきゃなんない人をなくすこことなんじゃないでしょうか》
《役人の考えるホームレス対策 ホームレスを見えない所へ追い払う 見えなくする事が対策なのか違うだろ こう言うデザインを「排除アート」って言われるんだけどこんなもんアートじゃねぇよ》
だったら始めからベンチなる物、設置しなければいいじゃない。此れではお年寄りも幼子もほんの少しも、腰掛けられない。悪意あるこの所業は誰の発案ですか?》
など、「行政の悪意」といわれても仕方のないベンチの形状に、批判の声が殺到した。
本誌は調査の結果、この公園を突き止めることができた。住宅街のなかにひっそりと存在する公園の名は、「新宿区立さつき児童遊園」。たしかに、アーチ状のベンチが3台あることが確認できた。実際に記者が横たわってみたところ、横たわることはできたものの、寝返りでも打とうものなら、一瞬で転げ落ちることは間違いないであろうことを確信した。
こうした形状以外にも、座面に仕切りが付けられたベンチなど、いわゆる「排除ベンチ」がいたるところで目立つようになっているが、過去にはこれら排除ベンチが、問題となる事例も起こっている。