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水原一平氏 今後どうなる? 国際弁護士が解説「横領なら実刑も十分ある」「違法賭博は軽犯罪」
21日に地元紙ロサンゼルス・タイムズや米スポーツ専門チャンネルESPNなど複数のメディアが「巨額の窃盗の疑い」で水原氏が解雇されたと報じ、球団も認めた。ESPNによると、水原氏が「連邦政府の調査を受けている南カリフォルニアのブックメーカーにギャンブルで借金をつくり、大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金された」のが問題発覚の発端だったという。
この問題について、米カリフォルニア、ニューヨークの両州で弁護士資格を持つ村尾氏は「今回の件は、マシュー・ボウヤー氏という胴元が運営する違法賭博に対して、去年の10月ごろから当局が捜査に入っていて、その送金記録を調べている中で大谷さんの名前が出てきて、お金がマシュー・ボウヤーに入っているようだということで問い合わせがあり、水原氏の行動を調査したというふうなことのようです」と、情報を整理した。
米国ではスポーツ賭博は約40州では合法だが、ドジャースや大谷の古巣エンゼルスが本拠地を置くカリフォルニア州では違法となっている。村尾氏は「基本的にカリフォルニア州は、違法賭博というのが軽犯罪というふうにされていて、罰金1000ドル(約15万円)、ないしは6カ月の郡刑務所での服役というのが最高刑として定められています」と、法律的な解説を加えた。また「仮に横領であれば最長3年、罰金がそれぞれ1万ドル以下。窃盗は1000ドル以下という量刑が決められています」とも説明した。
また村尾氏は、同州で一昨年、スポーツ賭博の合法化を問う住民投票が行われたが、否決されたことにも言及。「カリフォルニア在住の水原さんならある程度、そういう情報は知っていただろうし、スポーツビジネスに関わっていた方なので、知っておくべきことだったんだろうと思います」と指摘した。
今後の水原氏について、村尾氏は「仮に捜査を受けるとしたら、大谷さん(の代理人)が告訴しているわけですから、何十万ドルというものを盗まれた、仮に管理する権限を与えていたとしても、横領であるということで、横領または窃盗で捜査を受けると思います」と予測した。
MCのフリーアナウンサー宮根誠司からは、水原氏の実刑の可能性について問われた。村尾氏は「十分にありえると思います。金額があまりにも大きいので、事実関係で仮に水原さんがお金を無断で盗んだ、もしくは横領したということになれば、実刑も十分あるかなと思います」と見通した。
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