思わぬかたちで名前が上がった板東だが、本人を巡っては、NEWSポストセブンが事実上の引退状態であることを報じている。3年前に板東の個人事務所が閉鎖されていたからだ。
今回、改めて突然、消息を絶った板東の足取りを追った──。
❨中略❩
しかし、2012年。順風満帆だったタレント活動が一変する。
「板東さんが役員を務めた事実上の個人事務所で脱税が発覚しました。名古屋国税局の税務調査によって7年間で約7500万円の申告漏れがあり、記者会見で板東さんは『カツラが経費として落ちると思っていた』と釈明しました。修正申告を行い、追徴税の支払いも済ませましたが、イメージダウンは避けられず、当時レギュラーで出演していた番組をすべて降板しました」(同前)
近年は関西、中部圏のラジオ番組を中心に活動していたが、2020年3月に2年間出演していた『板東サンデー』(CBCラジオ)が突如、終了。同年9月には、約11年間続いた『板東英二のおばあちゃんと話そう』(MBSラジオ)も、本人の最終回出演なしに体調を理由に終了した。
「板東さんは2020年7月、ラジオ番組の収録直前に転倒して頭部を強打し、検査入院しました。しかし、2021年12月に清算人を務めた娘さんによって、板東さんが代表取締役となっていた個人事務所『E』は閉鎖され、解散。芸能活動も行ってなく、現在は事実上の引退状態となっています」(芸能プロ関係者)
「現在も観光大使をしていただいています」
板東は完全引退してしまったのだろうか。わずかな手掛かりをもとに、彼の地元である徳島県鳴門市を取材した。板東は2012年8月から同市からの委嘱で「鳴門観光大使」を務めているが、観光大使も返上してしまったのか。鳴門市観光振興課に問い合わせると、意外な回答が返ってきた。
「板東英二さんには、現在も観光大使をしていただいている状況です。最近の活動は、コロナ禍前にあった夏の阿波おどりにゲスト出演していただいておりました。
昨年、新たに鳴門観光大使が増えましたので、その旨の連絡を板東さんの事務所のマネージャーさんに連絡させていただきました。マネージャーさんは『わかりました』ということでした。板東さんの体調などに関しては、こちらからは聞いておりません。
観光大使の任期については板東英二さんに限らず、規約を定めておりませんので、今後も継続していただきたいと思っています。これからも板東さんにPRをお願いしたい場合は、こちらから連絡させていただきたいと思っております」
地元・鳴門市は板東の復帰を願い、待ち続けているようだ。
徳島商業高校の同級生は
一方、板東と徳島商業高校時代ともに甲子園に出場した、かつての同級生は「連絡がとれない」と不安を口にする。
「彼が徳島に戻って来たときは会っていたけど、最近は……。昨年の暮れに徳商の同窓会の件で携帯に電話したんだけど、通じない。留守電にも入れたんだけど、返事がなくて、連絡付かず同窓会にも参加していない。何かあったのかと心配しています」
やはり近しい関係者との連絡も絶っているようだ。レギュラー番組全降板から4年、引退状態にある板東について、芸能プロ関係者はこう打ち明ける。
「現在は施設で療養生活を送っているという情報もあり、取材依頼も断って表に立つ仕事は控えているという話を聞いています」(前出の芸能プロ関係者)
板東の体調、療養生活、今後の活動などについて、今も存続する所属事務所のHP経由で問い合わせたが、期日までに回答はなかった。4月5日で84歳となる板東、不適切ギリギリなトークがもう一度聞きたい。