埼玉県東松山市で1歳11か月の男の子が死亡したひき逃げ事件で、警察は9日、58歳の会社員の男を逮捕しました。
ひき逃げなどの疑いで逮捕されたのは、神奈川県海老名市の会社員・鎌田克己容疑者(58)です。
警察によりますと、鎌田容疑者は8日午前5時15分ごろ、東松山市でトラックを運転中、道路上にいたベトナム国籍のチャン・ニャット・クオックちゃん(1)と衝突したにもかかわらず、救護措置を取らずに逃げた疑いが持たれています。
それから45分ほど経った午前6時ごろ、鎌田容疑者はおよそ9キロ先の熊谷市で、トラックの左の側面をガードレールにぶつける事故を起こし、自ら110番通報。駆けつけた警察官が車体を確認したところ、フロント部分にも別の破損が見つかり、鎌田容疑者が「手前で白い何かにぶつかった」と説明したため、クオックちゃんについても任意で話を聴いていました。
鎌田容疑者は警察の取り調べに対し、「人だとは思わなかった」と容疑を否認しているということです。