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ACLで敗戦の山東 判定が〝横浜M有利〟と中国で物議「黒い笛」「西アジア審判から被害」
3/7(木) 15:01
先制ゴールを決めたアンデルソン・ロペス
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦が6日に行われ、J1横浜Mが山東泰山(中国)戦(中国・山東省)で2―1と快勝し、4強進出へ大きな白星を手にした。
横浜Mは前半7分にFWアンデルソン・ロペスが左足で決めて先制。その後はホームの山東泰山に攻め込まれる時間帯もあったが、後半24分にFWヤン・マテウスがペナルティーエリア手前から左足で追加点を奪った。終盤に1点を返されたものの、横浜Mが逃げ切ってアウェーで先勝した。
熱戦の一方で注目を集めたのが、山東泰山のラフプレーだ。劣勢の後半だけでイエローカードを5枚も受ける荒れっぷり。さらに後半アディショナルタイムには、スタッフがMF喜田拓也や横浜Mのコーチを小突くなど傍若無人な振る舞いを見せた。
しかし中国では、警告は審判による不当な判定との批判が殺到。中国版X(旧ツイッター)の「微博」では、約63万人のフォロワーを持つ有名スポーツブロガーの「記録者寒氷」が〝不可解判定〟をこう糾弾した。
「ファンは昨夜のヨルダン人主審の警告に非常に不満を抱いていた。間違いなく、彼の反則を取る傾向はあまりにも露骨だった。しかし、これは中国チームが対外試合で直面しなければならない現実であり、数十年にわたって存在してきた困難である」と中国チームが長年にわたって、国際舞台で不利な判定に悩まされてきたと主張する。
さらに「過去数十年間、我が国の代表やクラブは、アジアの大会で西アジア人の審判から多くの被害を受けてきた。怒って、怒って、審判の問題でも相手につけ込む隙を与えないようにしよう。そのような〝黒い笛〟に対応する最善の方法は、審判が吹き飛ばすことのできないほどのゴールや勝利を収めることだ。そうしないと、衝動性や怒りが、チームにさらなる困難をもたらすだけになる可能性がある」と、日本寄りの不可解判定が試合を左右しないほどの内容で圧倒的な勝利を収めることが重要と呼びかけた。
日本では山東泰山のラフプレーに怒りの声が上がったが、中国では審判の判定に怒りの矛先が向かっているようだ。