読売テレビニュース
大阪市内のユニクロで大量の衣類を万引きしたとして、ベトナム国籍の女3人が窃盗の疑いで逮捕・送検された事件。
3人はベトナムから短期滞在ビザで入国し、大阪府内のユニクロで万引きを繰り返していたとみられていますが、なぜ日本のユニクロが狙われたのでしょうか?
窃盗の疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍のグエン・ティ・ズン容疑者(31)、ディン・ティ・トゥ・ハー容疑者(42)、チン・ティ・ホン容疑者(36)の3人で、2月1日、大阪市鶴見区の「ユニクロ イオンモール鶴見緑地店」でブラジャー37点(8万4730円相当)を万引きした疑いが持たれています。
大阪府警によりますと、1月8日以降、大阪府内のユニクロで大量の商品が盗まれる万引き事件が13件発生し、多い時には1回でコートやパーカなど計334点、総額約89万円の被害があった店もあったということです。
その後、防犯カメラなどから外国人グループによる犯行が明らかになりました。
■日本のタグ付きは‟本物”ベトナムでも人気 転売目的か
ディン・ティ・トゥ・ハー容疑者(42)
捜査関係者によりますと、ユニクロの衣類はベトナムでも人気で模倣品も多いため、日本のタグが付いている商品は本物とみなされ特に人気が高いということです。
調べに対し、グエン容疑者は「ユニクロで4人で万引きをした。地名が思い出せないが万引きしたことに間違いない。何度も日本のユニクロで万引きしている」と容疑を認めているほか、ディン容疑者も「一緒に入国した男が売れた分は山分けにすると言いました。母子家庭なので少しでも子どもを育てる金にしたいと考え、誘いに乗りました」と容疑を認めています。一方、チン容疑者は「観光に来た。ものを盗むなんてしません」と容疑を否認しています。
大阪府警は、3人がベトナムでの転売目的で短期滞在を繰り返していたとみていて、3人とともに入国し見張り役などとして窃盗に関わったとみられる男についても行方を追っています。
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