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V1リーグ・女子決勝 NECが2季連続の女子2冠達成 エース古賀紗理那が爆発し、今季全勝のJT撃破
レギュラーラウンド(RR)2位のNECは、RR1位のJTを3―1で破り、昨年12月の全日本選手権との2季連続2冠を達成した。今季開幕からRRで全22勝を挙げた強敵を打ち破った。
大観衆が詰めかけた頂上決戦で、日本代表主将でNECのエース・古賀紗理那が爆発した。いきなり接戦となった第1セット。NECは18―20から3連続得点で逆転すると、古賀は22―22でレフトからブロックの上を抜くスパイクを浴びせ、そこから強打を連発。チームに流れを呼び込み、このセットを27―25で先取した。第2セットは死闘。7度のジュースの末、30―30でラリーからNECは頼れる古賀にトスを集め、古賀はレフトから2本連続で決めきり、このセットを取り切った。
第3セットは取られたが、第4セットでは9―7から古賀のバックアタックが決まり、11―9では日本代表のミドルブロッカー・山田二千華がブロックで相手エースの強打を止めた。13―9で古賀が再びバックアタックを決め、右拳を力強く振り下ろした。最後は高い精度の攻撃力を発揮し、相手を寄せ付けず、歓喜に浸った。
攻撃陣が豊富なJTは、エースのドルーズ・アンドレアや長身195センチのミドルブロッカー、サンティアゴ・アライジャダフニ、セットの途中から入った日本代表のアウトサイドヒッター・和田由紀子らが粘り強くアタックを仕掛けたが、昨季覇者相手にあと一歩及ばず。常勝チームは、今季リーグ24戦目の決勝で初の黒星を喫し、1999―2000年のNEC以来、24季ぶりとなるシーズン全勝の“完全V”には手が届かなかった。
NEC・古賀紗理那「きょうはタフなゲームになるということは想定していた。タフなゲームを勝ち切れたのが良かったです。特に1、2セット目は競った展開だったが、これを取ることが勝ちにつながると思っていたので、全員でつながれて良かったです。最初のセットはパイプが使えていなかったので、使って行こうと話をしました。(強さの秘けつは)私たちはやっぱり最後の勝負に体も心も持っていくのが、とても上手だったなと思います。最高の結果で終了することができてとてもうれしく思います」
NEC・金子隆行監督「この1戦で全てが決まる、タフなゲームになるのは分かっていたが、最後まで高い集中力で戦ってくれた。JTさんは強いと証明されているので、『それを認めた上で強い気持ちで戦っていく』と、昨日のミーティングでも選手たちに伝えた。近年を見ると結果を残せているが、歴代のOGだったり多くの方が支えてくれて土台がある。多くの方の思いを背負いながら前進したい」
報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f7b5f47546d53281bb8efbaa262443daa1f60f8