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デーブ大久保氏、巨人キャンプで「取材NG」を出されていた グラウンドに入れてもらえず20分で退散 原因はYouTubeでの暴露
「私が原さんのほうばかりを向いていて、皆から嫌われていたという声があるのなら、それは不徳の致すところです」。
2月中旬、「週刊新潮」の取材に“デーブ”こと大久保博元氏(57)はこう答えていた。だが、いまや大久保氏と球団の間で出来た溝はこんな言葉では埋めきれないくらい深刻なようだ。宮崎キャンプでは「取材NG」のお達しまで出ていたというのだ。本人にも改めて話を聞いてみた。
「どのツラ下げてきたんだ」
2月6日、宮崎県総合運動公園内にある木造ドーム「木の花ドーム」。巨人軍宮崎キャンプの練習に、大久保氏はマネージャーの息子を伴って現れた。だが2人は2階の客席で一般ファンに混じって練習を20分ほど見学するだけで、グラウンドに入ることもなく帰っていった。
通常ならば、野球解説者はグラウンドで旧知の選手・コーチに直接、取材するものだ。よくスポーツ番組でも、練習の合間に選手が大物解説者の元へ駆け寄り、きびきびと挨拶する場面をよく見かけるだろう。
だが、球団は昨秋まで「一軍打撃チーフコーチ」だった大久保氏に対し、グラウンドに入らないよう伝えたというのだ。
「広報部長も出てきて、ちょっとした揉め事になっていました。それを耳にしたコーチ、選手たちはみんなニヤニヤしていましたね。阿部慎之助監督もその内の1人。『どのツラ下げてきたんだ』と周囲に語っていたと聞いています。当初、球団は取材パス自体を出さないことも検討したんですが、それだとさすがに大事だということでパスは出した。だが、『グラウンドには入れるな』とのお達しが出ていた」(球団関係者)
「そこまでして再生数を稼ぎたいのか」という声も
実際、大久保氏がコーチ退任後、力を入れているYouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」には、巨人のキャンプを取材した動画はまったく上がっていない。同じ宮崎で行われていたソフトバンクの練習を取材する動画は上がっているにもかかわらずだ。
大久保氏はソフトバンクを取材した際にはグラウンドに入り、今宮健太に直撃インタビューもしていた。なのに、なぜOBである巨人のグラウンドに入れてもらえなかったのかーー。理由はまさにYouTubeにあった。
「首脳陣や選手から、チームの内情を喋り過ぎという批判が噴出しているのです。そこまでして、再生数を稼ぎたいのかとみな呆れ返っています」(前出・球団関係者)
例えば、2月25日に上げられた動画では、選手を1軍と2軍の間で降格・昇格させる際の通達方法を次のように明かしている。
「宮崎のサンマリン球場の中のコーチ室で、マネージャーが呼びに行く。『コーチ室に行くぞ』と言われたら赤紙。肩たたきですよ。ああ来ちゃった、ファームかと」
「(中田翔を2軍から昇格させた時も)監督から『翔、どう思う? 報告来ているんだけど』って聞かれ、『なんかいい状態みたいですね。今の打線には必要じゃないですか』『お前さんもそう思うか』みたいなことを話す。周りから見ればヒソヒソやっていて『何だよ、監督しか向いていないのか』と思われる。どっち向くかという話とかは、下のモンは見ているんだよ。正直、くだらねえけど」
1月13日、同じく巨人OBの岡崎侑氏のYouTubeチャンネルに出演した際も、岡崎氏からスタメンの決め方について問われ、
「慎之助が俺と亀井(善行・一軍打撃コーチ)に何も言わずに、スタメン表をオープン戦の時、監督に持っていっていたんです。あれ、と思って監督に直に聞いたんです」
と、選手ですら知らないような話を明かし始めた。
大久保氏は原辰徳監督(当時)に「僕らは抜きでいいんですか。監督とヘッドでやられるんならそれで従います」と詰め寄った。すると原氏は「そりゃダメだ、お前さんの意見も言いなさい」と返したという。その言葉をもらった大久保氏は阿部氏の元へ行って、
「『慎之助よ、俺はいいよと。お前さんは将来監督になる男だ。お前のやりたい野球もあるけども、亀井を育てないとダメだろ。亀井の意見も聞いてくれ』と。(阿部氏は)『ああ、そうすね、そうすね』と」(YouTube動画より)
熱心な野球ファンからすれば興味がひかれる裏話であろう。だが、チーム関係者からすると、選手とコーチ陣との間のセンシティブな関係性や指揮系統に乱れがあった過去を“暴露”しているようにも聞こえなくもない。番記者もこう続ける。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/ff8ac8a31dd7887e22af59531469dccd5752a117?page=1