あわせて読みたい
ソシエダが国王杯4強敗退…久保建英は104分間プレーも交代後にPK戦で散る
コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は27日、準決勝第2戦を行い、MF久保建英所属のソシエダはベスト4敗退に終わった。マジョルカと1-1の接戦を演じたが、PK戦の末に敗戦。先発した久保は104分間プレーし、同点ゴールに関与したが、古巣相手に勝利することはできなかった。
マジョルカの本拠地ソン・モイスで行われた第1戦は0-0のドロー。ソシエダは勝てば決勝進出、同点で延長戦、負けなら敗退というシンプルな条件で第2戦に臨んだ。直近の公式戦5試合連続でフル出場が続く久保はこの日も4-3-3の右ウイングで先発出場を果たした。
試合は立ち上がりからカップ戦らしい拮抗した展開が続く中、久保はボールを受けるたびに存在感を発揮。DFホセ・マヌエル・コペテの徹底的なマークに苦しむ時間帯もあったが、前半21分には単独突破で前を向いてコペテの執拗なファウルを誘い、自身のマーカーにイエローカードを出させた。
その後は攻められる時間もあったが前半45分、久保が違いを見せた。右サイドでやや低い位置に下りてボールを引き出すと、縦に抜けたMFマルティン・スビメンディに完璧なスルーパス。スビメンディがノールック気味で折り返し、これがエリア内のDFアントニオ・ライージョの腕に当たってハンドの判定が下された。
ソシエダはPKのチャンスを獲得し、キッカーはMFブライス・メンデス。ところがゴール正面を狙ったボールはコースが甘く、GKドミニク・グレイフに阻まれ、こぼれ球は相手にクリアされた。ソシエダは先制点の大チャンスを逃し、スコアレスでハーフタイムを迎えると、後半開始時にFWアンドレ・シウバに代わってFWシェラルド・ベッカーを投入した。
それでもソシエダは後半5分、マジョルカに先制を許した。右サイドに開いてきたFWティノ・カデウェアにボールを引き出され、MFダニ・ロドリゲスとの連係からDFハウメ・コスタにクロスを入れられると、ファーサイドのDFジョバンニ・ゴンサレスがフリーに。完璧なヘディングシュートを叩き込まれた。
このままだと敗退となるソシエダは後半18分、負傷明けのFWミケル・オヤルサバルをMFアルセン・ザハリャンに代わって投入。すると同26分、帰ってきたエースが早速結果を出した。メンデスが久保とのワンツーから持ち上がり、スルーパスを出すと、オヤルサバルが抜け出しながら右足シュート。利き足ではないながらもゴール左隅に力強く突き刺した。
試合は延長戦へ。ソシエダは前半5分、深く押し込んだ攻撃から右に開いた久保がファーサイドへのクロスを送り、メリノが頭で合わせるも、DFサムエル・コスタのブロックに阻まれる。またこぼれ球にDFキーラン・ティアニーが反応し、決定的なボレーシュート。だが、これもS・コスタにゴールライン上でブロックされ、絶好機を活かせなかった。
延長前半14分には久保とメリノに代わり、MFジョン・アンデル・オラサガスティとFWウマル・サディクを投入。久保は104分間のプレーで役目を終えた。結局、延長戦も含めた120分間では決着がつかず、勝負の行方はPK戦へ。ソシエダは1人目のオヤルサバルのキックがGKグレイフに止められると、マジョルカは全員が成功し、マジョルカが決勝進出を決めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31531cb067dfcfdb573a9ffe322e38547c5a5553