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「大谷翔平」が中国で商標登録? 業者「偶然の一致」主張「譲ってもいい」と取り引き持ちかけ 申請は2件とも2023年12月
FNNプライムオンライン
メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)の名前が、意外なところで話題となっている。
中国の企業が、「大谷翔平」という名称を商標申請しているという。
その企業に話を聞くと、驚きの答えが返ってきた。
“大谷翔平”を商標申請した中国の企業:
「野球選手ですか? それはよく知らないです。偶然かもしれませんね、偶然」
あくまで「偶然の一致である」と主張した。
中国の商標申請サイトを見ると、「大谷翔平」という漢字4文字の申請が、少なくとも2件確認できる。
申請の時期は、2件とも2023年の12月となっている。
1件は、福建省にある企業で、Tシャツやベビー服、帽子、靴下などのアパレル分野で商標申請がされていた。
この企業は、「大谷翔平」が野球選手の名前であることは知らなかったとしたうえで、「もともと私が自分で作ったブランド名が“大谷”です。そのあとに自分で2文字を適当につけたんです。たぶんどこかで“翔平”という文字が見えてつけたのかもしれません」と回答した。
もともと「大谷」というブランド名で商標を持っていて、それに2文字を付け足した結果、偶然にも大谷選手の名前と一致したと主張。
さらには、「あなたたちがもし、本当にこの商標が必要ならば、また私に連絡してください。私も、この商標を必ずしも使うわけではない。私のブランド名は、実はどんな名前に変更してもいいです」と続け、「大谷翔平」の商標が必要なら譲ってもいい、と取引を提案してきた。
また、商標をめぐっては、これまでに、無印良品が中国に進出する際、先に「無印良品」を商標登録していた中国企業に提訴され、裁判で敗訴したことがある。
もし、「大谷翔平」の商標登録が認められ、商標登録された場合、どのような影響が出るのか。
ほくと総合法律事務所・藪田崇之弁護士は、「例えば“大谷翔平”という漢字4文字が書かれたTシャツなどを申請登録した企業以外が中国で作って販売しようとすると、侵害になると。中国の市場を考えると、かなり経済的な影響はあるかと思います」と話した。