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このままでは、関関同立が「近関同立」になる…いま関西の名門大学で起きている「異常事態」
「関関同立」と言われるのは心外
私立大学の地位が変化しているのは関東に限らない。関西圏では長らく、「関関同立」の4大学が独自の地位を築いてきた。
「以前から同志社は『関関同立』の首位でしたが、今やぶっちぎりでトップです。バブルのころは次点の関学が同志社に追いつきかけたものの、強みだった『英語力』にほかの3大学も力を入れ始めて特色が埋没し、いまや2位争いでも立命館にリードされている。以前から関大が4位なのは誰しも納得するところでしょう」(『大学図鑑!』の監修を務めるオバタカズユキ氏)
※河合塾が発表している偏差値、および識者への取材により編集部が作成
このように一口に「関関同立」といっても内側での差は大きいため、まとめられることを嫌がる人も少なくない。
「正直に言って、『関関同立』と言われるのは心外ですね。関西大学の人は嬉しいのかもしれないけど、一緒にされて喜ぶ同志社OBは一人もいません」(同志社法学部出身の30代男性)
関西で私大トップを独走する同志社は、高い偏差値の商学部や心理学部はもちろん、国際色が強いグローバル・コミュニケーション学部、グローバル地域文化学部、さらには医学部に近い内容を学べる生命医科学部などの知名度が上昇している。
「要因の一つに立地があります。京都駅から地下鉄に乗って今出川駅で降りれば、もう目の前が主な文系学部の集まる今出川キャンパス。京都の中心にあるので、風情ある街で学べるのが受験生に好評です」(代々木ゼミナール教育情報センター部長の川崎武司氏)
「近関同立」になる未来
2番手につけた立命館も、利便性が高い大阪・茨木にキャンパスを開設し経営学部などを移転したことで、関学に一歩リードした。
「関西でも国際系の学部は偏差値が高いですが、とりわけ立命館の国際関係学部は最難関で、偏差値では同志社すら上回っている。ほかにも映像学部や食マネジメント学部などを次々と新設しているのは、学生を集められる自信がある証拠でしょう」(追手門学院大学客員教授の西田浩史氏)
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週刊現代
2024.02.22