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山川穂高のソフトバンク初〝どすこい〟に…西武球団内にため息「軽すぎないですか?」
山川は24日に行われた楽天モンキーズとの練習試合(宮崎アイビー)で〝移籍1号弾〟を放った。柳田らナインに催促されて披露した本塁打パフォーマンス〝どすこい〟について「打席でも、ベンチから『どすこい』という声が聞こえた。チームメートに求められたのでやりました」と説明。
しかし、このパフォーマンスに複雑な心境を抱く人たちもいる。山川が昨年引き起こした強制性交疑惑にまつわる騒動の後始末をした西武球団、グループ関係者から「もう〝どすこい〟は解禁されたのか」というため息が漏れているのだ。
球団関係者の1人は「本人は去年11月、今回のFA移籍を『戒め』と表現していましたけど、今もなお自分を戒めているとしたら、このタイミングであのパフォーマンスはどうなんですかね? 人に『やれ』と言われてやったというのは軽すぎないですか。3か月前の自分の言葉に奥行きがないというか、決意としてやはり軽いのでは」と怒気を交え、昨年11月14日に出された山川のFA声明文との〝整合性〟に疑問を呈した。
昨年5月の文春報道で発覚した一連の不祥事により球団、グループ関係者はベルーナドームや西武鉄道各駅などに掲示されていた当時の〝球団の顔〟山川の掲示物撤去に奔走し、スポンサーへの謝罪に追われた。
それにかかった損害額は数億円といわれ、グループ総裁である後藤高志球団オーナー(74)がスポンサーパーティーの席で謝罪する事態にまでなったが、当の山川は事実上の〝スルー〟。球団関係者らに対し、ついに謝罪のあいさつもなければ、ロッカールームの私物撤去も「最後は本人ではなく、引っ越し業者のような人間が来て、荷物を勝手に運び出して行きました」(球団関係者)。古巣関係者が〝新天地でも頑張れ〟という気持ちになれないのも当然だろう。
後輩の面倒見がよく〝陽キャ〟でファンへのサービス精神が旺盛な側面も、もちろん山川の魅力ではある。一方で、尻拭いをさせられ邪険に扱われた西武関係者の多くが、今も消化しきれない思いを心の底にためているのも事実だ。