立浪監督、3年目で仏になる「選手を悪く言っても良くならないんですよね」

【中日】立浪監督、10失点大敗＆打線は4安打のみも一喜一憂せず 「まだ時間はある」開幕への戦力整備強調

　試合後のコメントに叱責（しっせき）する意図はさらさらない。現実を分析し、次のステップへ歩みを進める指揮官のスタイルが表れた。

　「反省を踏まえて、まだ時間はある。しっかりやってくれればいい。焦ってもしょうがない。投げて、課題も見つかると思う」。これは2失点した高橋宏への言葉。「試合が始まると結果が出て課題も見つかる。そこを（開幕までの）1カ月の期間でやっていく」。次は、肩の開きを修正している松山の感想。続けてミスをしていても、まだ2月。まだオープン戦初戦なのだ。

　昨季から変化はあった。「悪いことを言っても、よくならないですから」。これは最下位の可能性があった昨季終盤。若手のミスが未来への投資だと決め込んだ。今回の春季キャンプは、序盤から高橋宏のフォーム変更も「見守ります」と繰り返してきた。

　選手の最大パフォーマンスを引き出すために寄り添い、話し合う関係性を模索しつつ、覚悟は示している。「今年は勝負の年です」と幕開け。オープン戦開幕前日の22日も「オープン戦に入ると、あっという間に開幕。今年はオープン戦からしっかり勝ちを意識する。しっかりとした野球ができるように、やれることをしっかりやる。そういうテーマを持って、しっかりやる」と意気込んでいた。

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