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為末大氏 走り幅跳び、三段跳びのルール変更に賛同「陸上は必要な審判が多すぎる」
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/292834
陸上の400メートルハードル日本記録保持者でスポーツコメンテーターの為末大氏(45)が「X」(旧ツイッター)を更新。陸上の走り幅跳び、三段跳びのルール変更の検討に賛同する意向を示した。
報道によると、世界陸連が計測方法を変更することを検討しているという。現在は幅20センチの踏み切り板と、その先に粘土板があり、踏み切り板を超え粘土板に跡がついた場合はファウルとなる。
検討しているルール変更は、踏み切り板の手前に「テイクオフゾーン」が設けられ、そのゾーン内で踏み切りした足の前足部(つま先)から記録を計測するというもの。これにより、ファウルが減り、記録が出やくなると考えられる。早ければ年内の大会で試行する予定としている。
為末氏はこのルール変更の試行について「陸上は必要な審判が多すぎるために、このような省人化は人口減少日本にとっても望ましいと思います。技術を使えばほぼ無人でもやれるはず」と指摘。
また、これまで選手は踏み切り板ギリギリを狙って踏み切っていただけに、そのプレッシャーが減るということで「勝負強さという要素が変化しますね」と選手の心理にも影響するという見方を示した。
現在、走り幅跳びの男子の世界記録はマイク・パウエル(米国)が1991年に出した8メートル95センチ、女子はガリナ・チスチャコワ(ソ連)が1988年に出した7メートル52センチ。三段跳びは1995年にジョナサン・エドワーズ(英国)が出した18メートル29センチ、女子は2021年にユリマール・ロハス(ベネズエラ)が出した15メートル67センチとなっている。