【画像】「不明」だらけの萩生田氏の収支報告書
自民党は、裏金を作った計85名の議員に聞き取り調査を実施。派閥の内訳は、安倍派79名、二階派6名となった。また、裏金にする方法については、派閥から課されたノルマ超過分のキックバックを受けた議員53名、あらかじめ中抜きした議員16名、いずれもおこなった議員は16名だった。
裏金のおもな使途は、会合費や懇親費、事務費、車両購入費、書籍代、人件費、旅費など。一方、裏金を使わなかった議員も31名おり、手をつけなかった理由としてもっとも多かったのは「不明朗な金銭だったから」だという。
結果を受け、調査を担当した党内のチームは、違反への厳罰化、声をあげるための外部窓口の設置などに取り組むことを提言した。
「今回の調査チームが作った報告書では、キックバックのことを『還付金』もしくは『還付方式』、中抜きのことを『留保方式』と呼んでいます。今、NHKなどのメディアがこの表現にならって『還付金』『留保金』と言い始め、言葉のすり替えや忖度などという批判があがっています。
ジャーナリストの青木理さんも、『サンデーモーニング』(TBS系)で、『反省の色が見えない自民党には、民意の掣肘(せいちゅう)を加えなければ日本は沈没する』と、警鐘を鳴らしています」(週刊誌記者)
「還付金」「留保金」という言葉に対し、「X」でも多くの国民が怒りの声をあげている。
《裏金を「還付金」、中抜きを「留保金」、こんな言い換えがまかり通ると思っているのか》
《キックバック → 還付金
中抜き → 留保金
よくもヌケヌケと……》
《「裏金」なのに「還付」だの「留保」と言い換えて、罪を薄めようとする卑怯者の集まり》
政治資金収支報告書の訂正に関しては、85名はすでにおこなったか、今後おこなう予定だという。
「安倍派5人衆」の一人である萩生田光一前政調会長は、2月2日、派閥からの収入として2020年~2022年の計1952万円を追記した。一方で、収入総額や支出総額を「不明」とした。
萩生田氏の政治活動費の支出内訳を見ると、2020年11月に「吉野家」へ会議費1万3318円、2021年10月に「天丼てんや」へ食費1万350円、「Coco 壱番屋」へ食費1万7890円、2022年4月に「サイゼリヤ」へ食費1万5800円などとなっている。
この使途についても、「X」では、
《萩生田、いくら何でもセコすぎだ! 会議やるのに何で吉野家、てんや、CoCo壱、サイゼリアなんだ? そんなセコい会議、見たことも聞いたこともないぞ》(ジャーナリスト・佐藤章氏)
などと、憤激がやまなかった。
裏金で私腹を肥やしたうえ、食費を政治活動費でまかなおうとする議員たち。GDPが世界4位に転落し、経済が低迷し続ける日本の舵取りを、こんなセコい政治家に任せるのは、なんとも心許ない。