発表によると、2人は共謀して1月7日午後5時頃~同9時半頃、自宅マンションの浴室で、宮本容疑者の長女 望愛 ちゃん(5)に冷水を浴びせて放置し、死亡させた疑い。室温は10度以下だった。県警は2人の認否を明らかにしていない。
同9時半過ぎ、宮本容疑者が、服を着たまま浴槽内にうつぶせの状態で倒れている望愛ちゃんを見つけ、「呼吸をしていない」と119番。搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、臓器などの体温は20度台しかなかった。
捜査関係者によると、宮本容疑者は調べに対し、「(関川容疑者が)きょうも同じようなことをしていると思い、止めなかった」という趣旨の供述をしているという。関川容疑者が望愛ちゃんにシャワーの水をかけ続けていたのを黙認していたとみられる。
関川容疑者は逮捕前、県警に対し「当時は発熱し、寝ていたからわからない」と話し、関与を否定。宮本容疑者は「子どもが便を漏らし、自分で洗わせるために風呂場に行かせた。気づいたら倒れていた」と説明していたという。
関川容疑者は、宮本容疑者と望愛ちゃん、宮本容疑者の長男(1)との4人暮らし。両容疑者を巡っては、同市内の別の場所で暮らしていた昨年9月15日、親族から「育児のことでけんかをしている」と110番があり、県警が対応した。望愛ちゃんの体にあざなどはなかったが、ネグレクト(育児放棄)などの疑いがあるとして、八戸児童相談所に通告していた。
関係者によると、八戸児相は宮本容疑者らに面会して指導し、昨年11月頃、家庭内の状況が改善されたと判断して対応を終えたが、市や県警に情報の引き継ぎをしなかったという。八戸児相を所管する県は16日に記者会見を開くとしている。