ライクでは「ミライの広島」と題してシリーズでこの課題に関する解決策を探っていきます。
今回は、女性の県外への流出を取り上げます。
国の調査の結果、主な転出先は東京であることがわかっています。
何故、女性は地方からいなくなるのか?その後の地域はどうなるのか?取材しました。
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先週、広島市内で行われたイベント。バレンタインデーをテーマに花を使って演出しました。
主催したのは、安田女子大学・公共経営学科の学生たちです。
【安田女子大学・公共経営学科3年 佐々木 愛香さん】
「こういった若い学生、しかも女子大生がイベントを企画運営していくことで、広島でも新しい挑戦やチャレンジができるという自分たちがパイオニアになるようなものを表現できたらと思っています」
彼女たちは、今、若者の県外流出の問題に取り組んでいます。
流出を防ぐためには若い世代、特に女性が、新しいことに挑戦できる環境が必要だと彼女たちは考えています。
【安田女子大学・公共経営学科3年 佐々木 愛香さん】
「特に若い女性が流出していると思いますが、大きく2つの要因があると思っていて、都市部でしかできない(仕事だ)からこそ(県外に)出ていくという選択をする人と、広島でしたいことがないという消極的な要因から流出してしまっている」
広島県の場合、転出する男女の割合は、ほぼ同じです。
しかし、全国的には、転出超過した40エリアのうち、4分の3にあたる30のエリアで、女性が男性を上回っています。何故、このような状況が起こるのでしょうか?
【ニッセイ基礎研究所・人口動態シニアリサーチャー 天野 馨南子さん】
「男性の(仕事の)バリエーションに比べると、はるかに女性のバリエーションが地方にはない。地方の人の話では女性は“笑顔の仕事” 観光・宿泊・飲食(業)はある。介護・看護・保育なら、いくらでも女性の仕事はある。と言われて、ジェンダーレスとこれまで言われているのにママの延長みたいな仕事しか地方では用意されていない状況に未だになっているので、そういう状況で女性の流出が男性以上に止まらない」
この問題を広島の女子大生はどのように感じているのでしょうか?