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ACL・決勝T1回戦第1戦 横浜FM、キューウェル体制の船出は2-2ドロー…敵地での初戦で先勝ならず
3チームが勝ち点「12」で並んだグループGを首位で通過した横浜FM。ホーム&アウェイ方式からなる決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では、グループFを4勝1分1敗の首位で突破したバンコク・ユナイテッドと対戦する。敵地で迎える2024年最初の公式戦。この試合が初陣となるハリー・キューウェル監督は、新加入のGKポープ・ウィリアムや主将の喜田拓也らを先発起用。最前列にはヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、エウベルを並べた。
序盤の横浜FMはバンコク・ユナイテッドの縦への鋭い攻撃でピンチを迎える。6分にはドリブルで中央を持ち上がったウィレン・モタに強烈なミドルシュートを放たれるも、GKポープ・ウィリアムが堅実な対応を見せた。やや劣勢だった横浜FMは18分に左CKを獲得すると、ナム・テヒが左足でインスイングのクロスを供給。ニアサイドで上島拓巳が競ると、ゴール前の混戦からエウベルがネットを揺らし先制に成功した。
リードを奪った横浜FMは24分、エウベルが作った左サイドの広大なスペースにエドゥアルドが鋭いパスを送ると、走り込んだ加藤蓮がボックス内左からマイナスへ折り返す。最後は中央へ走り込んだ渡辺皓太がダイレクトでゴール右下隅に流し込み追加点を奪った。しかし35分、加藤との競り合いを制してボックス内右へ侵入したニティポン・セラノンがGKポープ・ウィリアムの股を抜くシュートを沈め、ホームチームが1点差に詰め寄った。
前半の終盤にかけては両チームがチャンスを作り合う。横浜FMはヤン・マテウスの強烈なミドルシュートやナム・テヒのボックス内への飛び出しで相手ゴールを脅かす。42分にはルンラト・プームチャントゥエクに際どいシュートを放たれるも、GKポープ・ウィリアムが横っ飛びで枠外へ弾き出した。前半はこのまま1-2で終了する。
後半開始早々の49分、横浜FMがサイド攻撃から決定機を創出。右サイドを突破したヤン・マテウスのグラウンダーの折り返しにA・ロペスがダイレクトで合わせるも相手GKが好セーブ。さらにこぼれ球に反応したナム・テヒと加藤が立て続けにシュートを放ったが、いずれもDFのブロックに阻まれた。その後はウィレン・モタや途中出場のバッセル・ジラディを起点としたバンコク・ユナイテッドの攻撃に晒されるも、守備陣が集中した対応を見せ得点を与えない。
我慢の時間が続いていた横浜FMは73分、自陣でこぼれ球を拾った途中出場の天野純が相手DFラインの背後に広がる広大なスペースに浮き球を供給。同じく途中出場の宮市亮が抜け出しフィニッシュに持ち込んだが、シュートは惜しくも枠の右へ外れる。82分にはスローインのリスタートで右サイドの敵陣深くへ抜け出した水沼宏太が中央へ折り返し、宮市が走り込んだがうまく足に当たらず。直後には水沼の強烈なミドルシュートが相手GKの好セーブに阻まれた。
迎えた90+2分、バンコク・ユナイテッドは右からの斜めのクロスに途中出場のマフムード・イードが頭で合わせ土壇場で試合を振り出しに戻す。最終盤には相手選手と小競り合いに発展した松原健にレッドカードが提示されるなどやや荒れた展開に。その後スコアは動かず。試合はこのまま2-2で終了した。ベスト8進出をかけたセカンドレグは21日に横浜FMの本拠地『日産スタジアム』にて開催される。
【スコア】
バンコク・ユナイテッド 2-2 横浜F・マリノス
【得点者】
0-1 18分 エウベル(横浜F・マリノス)
0-2 24分 渡辺皓太(横浜F・マリノス)
1-2 35分 ニティポン・セラノン(バンコク・ユナイテッド)
2-2 90+2分 マフムード・イード(バンコク・ユナイテッド)
https://news.yahoo.co.jp/articles/62005298bab1fc847a6beabfc0e0aba7867d4354