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北朝鮮“韓流”の言葉遣いなど集中的に摘発
韓国の国家情報院は8日、国会で北朝鮮国内の情勢について報告しました。それによりますと、金正恩総書記は国内統制を強化するため、社会主義に反する行為を排除するよう指示。
韓国ドラマなどに影響を受けた若者のファッションや言葉遣いを、「革命の敵」と位置づけ、当局が集中的に取り締まっているといいます。
例えば、韓国で女性が彼氏や夫を呼ぶ時に使う「オッパ」という言葉は禁止され、北朝鮮式の「ナムトンム(男同志)」という言葉を使わなければならないということです。また、街で男女が抱き合う行為も取り締まりの対象だとしています。
北朝鮮では、メモリーカードやUSBメモリーに保存された韓国のドラマや音楽が、中国などを経由して持ち込まれ、若者の間で広く視聴されているとみられます。韓国に住む20代の女性脱北者は、「18歳の時、韓国版のドラマ『花より男子』を見て、韓国に行きたいと思った」と話しています。
北朝鮮は「韓流」コンテンツの流入を、独裁体制の脅威になるとして警戒し、2020年12月には「反動思想文化排撃法」を制定。国家情報院によりますと、韓国の映画やドラマなどを広めた場合、最高で死刑、視聴するだけの場合も15年の懲役を科すなど、取り締まりを強めています。
また、国家情報院の報告によりますと、北朝鮮では食糧不足が深刻化する中、穀物の価格が急騰しています。1月に1キログラムあたり3000ウォン台後半だったコメの価格は、6月に一時、7000ウォン台に高騰したため、当局が4000ウォン台に価格を統制。その値段を上回って売った場合、銃殺処分の対象になるということです。
日テレnews24
https://www.news24.jp/articles/2021/07/09/10903358.html