深夜に出入り、子の泣き声響く 逮捕の両親、近所付き合い乏しく―自家用車内で長時間滞在も・4歳女児死亡
2024年02月14日11時02分配信
保育園児の次女細谷美輝ちゃん=当時(4)=を殺害したとして父親の健一(43)、母親の志保(37)両容疑者が逮捕された事件で、近隣住民は深夜に泣き叫ぶ子どもの声をたびたび耳にしていた。
近隣住民などによると、健一容疑者は20年ほど前に両親や姉と共に東京都台東区の10階建てマンションに引っ越して来たといい、その後、志保容疑者と結婚した。
事件当時は自身が所有する同マンションの最上階の部屋で長男(10)、長女(8)、美輝ちゃんと5人で暮らしていた。近くで旅館を経営するなど裕福な生活だったとみられ、決まった時間に出退勤している様子はなかったという。
一家を知る女性は「自営業の先代とは話をしたり、お土産を渡し合ったりする仲だったが、健一容疑者は近所付き合いをするタイプではなかった」と話す。
自宅前に止めた車の中で食事などをする両容疑者の姿をたびたび見掛けたといい、「朝も昼も夜も車内にいた。時々自宅に戻っていたが、車で過ごす時間の方が長かったのではないか」と首をかしげる。
午前0時前後に子どもを連れて自宅に出入りすることもしばしば。「起こされて機嫌が悪いのか、ぐずっていた。(美輝ちゃんは)日中も夜間も保育園に預けられていると聞いたことがあり、気になっていた」と振り返った。
近くに住む男性は「数年前に先代が亡くなり、長男の健一容疑者が継いだようだが、町内会費も納めていない。(インターホンを)鳴らしても出ないし、住んでいないのかと思っていた」と話した。別の女性も昨年8月、町内会費の回収で同容疑者宅を訪ねたが会えなかったといい、「子どもがいるとは知らなかった」と驚いた。