ボールパーク経済効果、北広島市に523億円。税収は年15億円アップ

ボールパーク経済効果　北広島に年523億円試算　北海道全体は1千億円

　三菱UFJリサーチ＆コンサルティング（東京）は、プロ野球北海道日本ハムの球場を核とする「北海道ボールパークFビレッジ」（BP、北広島市）が北広島市にもたらす経済効果が、年間523億円に上るとの試算をまとめた。道内全体では年間1114億円の経済効果が見込まれるとしている。

　試算をまとめた同社のリポートによると、BPが開業した2023年の実績ベースで、道内各地から北広島市への来訪者数が約250万人増加し、道外からは約100万人増えた。開業までの8年間で、BP周辺の地価はおおむね倍以上になった。

　こうしたデータも加味し、交流人口や定住人口の増加などによる消費増を計算したところ、開業後10年間の平均で年に523億1800万円の価値が創出されると試算。市の税収は年に10億～15億円押し上げられる見通しだ。地価についても「今後も継続的な周辺不動産価値の上昇が期待される」とした。

　また道内全体の経済効果については、BP関連の消費や投資、関連産業などへの波及効果も含め、年平均で1114億4800万円と見積もり「過去のスポーツ施設と比較しても類を見ない規模になる」と評価している。

　同社の大野知也シニアマネージャーはBPについて「行政や民間業者が協力することで、観光やまちづくりにもつながる『エリア一体開発』ができている点が全国でも斬新だ」と指摘。その上で「交流人口を今後さらに増やす余地がある」と話す。

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