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女子中高「戸籍上は男性、性自認は女性」入学を認めるか検討…アンケート62校中14校
アンケートは、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山の1都2府6県にある私立の女子中高を対象に昨年11月から今年1月にかけて実施し、62校から回答を得た。
トランスジェンダーの生徒の受験や入学を認めるかどうかの質問に対し、「検討中」としたのは、女子学院中学校・高校(東京)や神戸女学院中学部・高等学部(兵庫)、奈良文化高校(奈良)など14校(23%)。女子学院の担当教員は電話取材に「世の中の流れを踏まえて検討していきたい」と話した。
すでに認めている学校はなく、46校(74%)は「当面認めない」とした。このうち大阪薫英(くんえい)女学院中学校・高校(大阪)は「具体的な希望者がいれば検討を始める」と答えた。
受け入れを「当面認めない」とした学校は「生徒や保護者からコンセンサス(合意形成)が得られるかというと難しい」「戸籍などの課題をクリアしてから教育制度を考えるべきだ」などの見解を示した。
在校生が「性自認は男性」であると訴え出た場合について、「在学を続けられない」としたのは1校(2%)にとどまった。55校(89%)は「続けられる」と回答したが、そのうち2校は「女子生徒としてなら」などの条件を付けている。
昨年6月には、LGBTなど性的少数者への理解増進法が成立。社会的な潮流を踏まえ、「女の子らしさ」などジェンダー(性差)に基づく指導をやめている学校も多く、教育現場の意識の変化も浮かび上がった。
男女共同参画の観点から、男女別学の公立校で検討の動きもある共学化に関しては、61校(98%)が「予定はない」と答えた。理由として「活躍する女性の育成」など建学の理念や伝統を重視する学校が多かった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f74a786d25e7ab2fe14000640e30c3cf3e9bc91