産経新聞
外国人のごみ出しトラブルが起こっている埼玉県川口市は4月1日から、ワンルームマンションの所有者や管理者に対し、ごみ出しルール表示の多言語化を義務付けることを決めた。現在は日本語、英語、中国語の3カ国語のみの義務付けだが、4月1日以降はこれに加え「入居者に応じた言語」の表示を求める。当面追加されるのは、市内に居住者が多い言語のベトナム語、タガログ語、ハングル、トルコ語になる。
川口市は平成29年、近隣住民トラブル防止などを目的に「市ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例」を施行。ごみ出しルールを3カ国語で表示することや、駐輪場の設置を所有者、管理者に義務付けていた。今回の措置は同条例の施行規則を改正して行う。
市によると、条例施行当時の市内居住外国人は2万9989人。これが令和6年1月1日現在では4万3128人と7年で約1・4倍に増加した。
国籍別では中国人が最も多く2万4193人。次いでベトナム人の4916人、フィリピン人の2892人、韓国人の2652人、ネパール人の1509人、トルコ人の1197人となっている
外国人の居住者が増えているのは、交通の便がよいJR西川口駅周辺を中心にワンルームマンションの建設が進んでいるためとみられる。