まずTBS「アッコにおまかせ!」では、週刊文春が第1弾を伝えた直後に「当該事実は一切ない」とコメントを公表した吉本興業が、
一転して「真摯に対応すべき問題」と発表したことを伝えていた。レギュラー出演者の菊地幸夫弁護士は、
方針転換の背景を次のように解説した。
「(週刊文春から)第2弾、第3弾、第4弾が出てきて、全面否定はとても無理だろう。一定程度までは事実があって、
これは認めざるを得ないんじゃないかと(中略)『当該事実は一切ない』で押しきれるものかどうなのか。最悪全面ではなくても、
一審でも敗訴という可能性もあるのではないかという危惧を吉本興業側が抱いたという可能性はあると思います。
(当初)全否定のコメントを出してしまったのというのは慎重さが足りなかった」
週刊文春は、性暴力疑惑の第4弾として被害を実名で告発する元タレント女性の証言を載せたが、
裁判に与える影響について、松本さん側に不利だという見立てを菊地弁護士は披露した。
「松本さんが提訴した裁判の対象は週刊文春が報じた第1弾ということで、今回の第4弾は対象外。
ただ今回は実名報道で、信ぴょう性としては一段レベルが上がるとその記事を評価される可能性は大いにあるので、
第4弾の記事の信ぴょう性がアップされるということは、それと類似の第1弾の記事の信ぴょう性もまたアップする関係になる」
MCを務める和田アキ子さんも「(証言した女性は)ウソはつかないと思うんですよ。
その実名で告発されたってことはね…(中略)どんどん(松本さんの側は)不利ですよね…」と述べていた。
そして和田さんは、松本さんの「飲み会」のセッティング役を務めたと報じられた「スピードワゴン」の
小沢一敬さんについても言及した。和田さんはホリプロの所属で、小沢さんが所属するのはその系列会社のホリプロコムだ。
事務所は当初「(小沢さんの行動には)何ら恥じる点がない」というコメントを出したのだが、
「私、ものすごく怒ったんです。『なんてことを言うんだ』と…。被害を訴えている人がいるのに、
そういうことを言うなら『でも被害にあったと感じられている方には申し訳ございません』とか(コメントに)
足さないといけないと。ほんなら3日か4日して小沢の方から申し入れがあって『体力的にもダメ』と。
で、当分の間、仕事は(活動自粛)とコロッと変わった感じするから。いま小沢もお医者さまに診てもらって、
体調がけっこう大変なんですよ。だからいろんな人がこの問題に関して、(松本さんの)後輩が多いと思うんだけど…、難しいよね」