このような悩みはイさんだけではない。最近、インターネット掲示板では旧正月を控えて、法事用のお膳を用意するための買い物が怖いという書き込みが多く掲載されている。ただでさえ急激に上がった食料品価格に頭を悩ませているのに、旧正月前になり需要が集中し物価がより一層上がるとの懸念からだ。セジョン(世宗)市に住むハンさん(38)は「今回は法事のお膳に供える梨とりんごはひとつずつだけ買った」と残念そうだった。
農林畜産食品部によると、旧正月前の10大商品の消費者価格は1年前よりも平均で2.6%安い。しかし、りんご10個の価格は2万7025ウォン(約2995円)で、昨年より13%値上がりした。梨10個の価格は3万3217ウォン(約3680円)で、20.7%も値上がりした。このほか、白菜1株が4.6%、栗1キロが2.6%昨年より値上がりした。
一方で、大根1本はマイナス17.0%、牛肉(ロース)100gは9591マイナス1.8%、豚肉(サムギョプサル)100gはマイナス6.5%、鶏肉1kgはマイナス1.0%、卵30個はマイナス11.3%、ナツメ1kgはマイナス0.1%などと価格が下がった品目もある。
問題は実際に消費者が肌で感じる感覚は異なるという点だ。韓国物価情報によると、旧正月を3週間後に控え、4人家族の法事費用は伝統市場を利用した場合で28万1500ウォン(約3万1200円)と昨年より8.9%上昇し、これまでで最も高くなった。大型スーパーで購入した場合は38万580ウォン(約4万2000円)で伝統市場より35.2%高くなり、昨年の同じ時期に比べて5.8%高くなった。