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総選挙迫る韓国! 嵐吹きすさぶ韓国政界の現状。「監獄行きをかけたゲーム」いよいよ佳境に
2024年04月10日投開票の韓国「第22代 国会議員総選挙」。
いよいよ決戦日が迫ってきました。
政府与党『国民の力』と最大野党『共に民主党』のどちらも絶対に負けられないのはもちろんですが、第3極としてキャスティングボードを握りたいという人、また政治ゴロが暗躍する情勢となっています。
今回は、選挙をにらんで混迷を深める韓国政界の現状をご紹介します。
『国民の力』と『共に民主党』の状況
『国民の力』は非常対策委員会の委員長に、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の秘蔵っ子であり、法務部長官を務めた韓東勳(ハン・ドンフン)さんが就任。
韓東勳(ハン・ドンフン)委員長は、国民からの人気もあるので、政府与党にいい風が吹き始めています。少なくとも、就任するまでの「与党惨敗」という雰囲気ではなくなってきました。
対する『共に民主党』は、いまだに疑惑の総合商社・李在明(イ・ジェミョン)さんが党首を務め、親李在明派が党中央を仕切っています。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、相変わらず裁判に出席しながらの総選挙対策を進めています。
第3極になりたい人たち
『共に民主党』から離党した李洛淵(イ・ナギョン)さんは、『改革未来党』を旗揚げ(創党日は2024年02月04日の予定)。
『改革未来党』に所属する現国会議員は――、
李洛淵(イ・ナギョン)さんと共に代表を務めるチョ・ウンチョンさん(共同代表)、キム・ジョンミンさん(院内代表)、イ・ウォンウク(事務総長)
――です。つまり、『改革未来党』には国会議員が計4名所属しています。
2024年01月11日時点では、李洛淵(イ・ナギョン)さんは「来る第22代 国会議員選挙には立候補しない」としました。
ただし、支持者からの「あんたが出ないでどうすんだ」という圧力もあり、「選挙に出ない」が守られるかどうかは分かりません。
候補者登録申請は、「2024年03月21~22日」です。
さて、『国民の力』の党首まで務めながらも、党から蹴り出された「アホの子」でおなじみの李俊錫(イ・ジュンソク)さん。
2023年12月27日、李俊錫(イ・ジュンソク)さんは、脱党と新党の立ち上げを宣言(ソウル市盧原区にある炭火カルビ屋に於いて)。これが『改革新党』です。
この『改革新党』には、『国民の力』を脱党したホ・ウンアさんが参加。また『韓国の希望』党が合流しました(吸収合併ですね)。
この『改革新党』が、李俊錫(イ・ジュンソク)さんの『改革未来党』との共闘(あるいは合併か)を目論んでいるので、これが第3極のコアになるという見方もあります。
その一方で「馬糞の川流れ」(金丸信さんの名言)になるという見方もあるのですが……。
傍から見ていて面白いのは、「一家総出で息子のカンニング」でおなじみ曹国(チョ・グク)元法務部長官です。
(略)
曹国(チョ・グク)さんは有罪判決がすでに出て、監獄行きの一歩手前ですので、自身を救うために何としても尹錫悦(ユン・ソギョル)政権を倒したいのです。
そのため、李俊錫(イ・ジュンソク)さんの『改革新党』までアテにしています。
ところが、02月02日、勝手にアテにされた李俊錫(イ・ジュンソク)さんは、自身のFacebookに――、
「曹(チョ)前長官が政治的な動きを準備中と伝えて聞いている」
「ただし、『改革新党』は、曹(チョ)元長官と政治的歩みを共にする計画はない」
――と書きました。
曹国(チョ・グク)さん撃沈の巻――です。
さすがに政界をクロールしてきた李俊錫(イ・ジュンソク)さんだけあって、もはや何の後ろ盾もなく(一部の左巻き市民が支持しています)、政界で泳いできた経験もさっぱりない曹国(チョ・グク)などと共闘できるか!ときっぱり切って捨てました。
他の政治ゴロとしては、元法務部長官の秋美愛(チュ・ミエ)さんがいらっしゃいます(法務部長官経験者ばかりですね)。
(略)
――というわけで、総選挙迫る韓国政界を俯瞰してみましたが、いかがだったでしょうか。全体図としては以下のようになります。
鈴置高史先生の名言どおり、これは「監獄行きを懸けたゲーム」です。来る04月10日、誰がこのバトルロワイヤルを生き残るのか、ぜひご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)