公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2023年10~12月期の運用実績が5兆7287億円の黒字だったと発表した。運用利回りは2.62%。景気後退への懸念が弱まり、国内外の株価が上昇したことなどが収益額を押し上げた。黒字は四半期として2期ぶり。
23年12月末時点の運用資産額は224兆7025億円。市場運用を始めた01年度からの累積収益額は132兆4113億円となり、いずれも過去最高だった。
運用資産別の黒字は、国内株式が1兆1126億円、外国株式が2兆7222億円、国内債券が5307億円、外国債券が1兆3632億円だった。