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群馬の朝鮮人追悼碑、撤去され更地に
■一切の取材できない措置
碑を管理してきた市民団体によると、追悼碑は幅7・2メートル、塔の高さは3・98メートル。コンクリートの台座に「記憶 反省 そして友好」と記された金属製のプレート、鳩の陶製レリーフと建立の経緯などを記した金属製の碑文の3点が設置されていた。撤去初日の29日午後、この3点は取り外されて市民団体側に返却されていた。
一切の取材ができない措置について県は1日、「作業員や周辺住民の安全確保が目的。また、報道機関を入れて情報が出ることで新たな争いが起こり得ることに配慮した」と語り、隠しているのではないかとの指摘に「そうではなく、作業は記録しており、必要なら後日公開することも検討する」とし、あくまで安全に配慮したことを強調した。
■山本知事「細かいことは水掛け論」
いずれも定例会見での質疑。「政治的行事は行わない」との事前ルールに市民団体が反したことに関し、「市民団体の活動に抗議する団体の存在が騒ぎを大きくしたとの側面もあるのでは」との質問も出たが、山本一太知事は「細かいことを言い出したら水かけ論になる。それらを含めすべて裁判で提起し、最高裁で県側の主張が認められたと理解している」と語った。
追悼碑は条件付きで設置が認められたが、追悼式で「強制連行の事実を訴え、正しい歴史認識を持てるようにしたい」などの発言があり県は平成26年、許可を更新しなかった。その後、訴訟となり令和4年、最高裁で市民団体側の敗訴が確定。県は碑の撤去と原状回復を求めたが、平行線をたどり、代執行による撤去に踏み切った。
産経新聞 2024/2/1 19:15
https://www.sankei.com/article/20240201-5OGHSEU3UBMPXLIKS62NCUYM2A/
■他ソース
朝鮮人追悼碑、群馬県が撤去し更地に がれきの山も、本社ヘリ確認
https://www.asahi.com/articles/ASS105HSLS1ZUHNB00H.html