桐島聡容疑者(70)=29日に死亡、写真(知人提供)=を名乗る男が、警視庁の聴取に、
指名手配容疑の韓国産業研究所爆破事件(75年)への関与は否定していたことが分かった。
一方、間組(現安藤・間)爆破事件(同年)は関与をほのめかしていたとも。31日付産経新聞が報じた。
そして逃亡中の〝潜伏〟とは程遠い生活ぶりも浮上した。
桐島容疑者は「さそり」に所属。75年5月に逮捕されたリーダー格の黒川芳正受刑者は一連の事件のうち、
鹿島建設爆破事件(74年)や間組爆破事件などを起こし、87年に無期懲役刑が確定。
桐島容疑者はこれらの事件で共謀が指摘されていた。
男は約40年間暮らした神奈川県藤沢市で、逃亡中の指名手配犯とは思えないほど街に溶け込んでいた。
夏には70~80人が集まるバーベキューに参加したこともあった。
60~70年代のブルースやロックを愛したとされ、「(飲食)店にあるギターを手に取って鳴らすこともあった」との証言も。
横浜市内のライブハウスまで足を運んでいるとも話していたという。
テレビ朝日は、10年以上前、夜中に男の自宅からラジオやギターの爆音が聞こえ、警察に通報したとの近隣住民の証言を報じた。
警察が来て以降は騒音騒動はなくなったとも。警察はすぐそばまで迫っていたのか。